東京都、都立高校重点支援校に3校を追加指定

 東京都教育庁は7月28日、平成23年度の都立高校重点支援校の追加指定について発表した。

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平成23年度都立高校重点支援校の追加指定について
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  • 平成23年度重点支援校 追加指定校の概要
 東京都教育庁は7月28日、平成23年度の都立高校重点支援校の追加指定について発表した。

 東京都の重点支援校制度は、改革や改善を進めている都立高校を重点支援校として指定し、必要な支援を行って、中堅校の活性化を図る制度。指定された学校の成果を公表し、他の都立高校への波及効果を生み出すことで、都民に信頼され魅力ある学校づくりを広げていくことをねらいとしている。

 今年度は、淵江、杉並総合、目黒、武蔵丘、豊島、調布南、東久留米総合、上水の8校が既に指定を受けており、平成15年度からのべ100校が指定されている。

 今回の追加指定の理由として、これまでの同制度では学校の取組内容が似通っており個性化や特色化が十分進まないこと、また改善な必要が学校が取り残されてしまうといった課題が挙げられている。

 そのため今回は、先進的な取組を行う計画を持ち、高い成果が見込まれる、板橋有徳高等学校、上野高等学校、江北高等学校の3校を平成25年度までの期間、重点支援校として追加指定し、学校経営面や人事面、指導面で必要な指導・助言・支援を行っていくとしている。

 板橋有徳は「普通科単位制を活かした個に応じた指導の充実」を目指す学校像として掲げており、国数英の全科目で、習熟度別(三段階)多展開授業を行うための学習指導の基準と方法である「有徳メソッド」の研究開発するという先進的な取り組みに成果が期待されている。

 「地域を代表する進学校」を目指す上野高校は、中高連携事業として中学校へ教員を派遣し演習を行ったり、区内中学生、保護者、中学教員を対象としたオープンハイスクールの継続的な実施するなどの取り組みを行う。

 「地域に誇れる進学校」を目指す江北高校は、中高連携事業として地元中学生に出前授業や進学や学習相談を行う「江北セミナー」を実施するなど、地域の中学生の学力向上に貢献することが期待されている。
《田崎 恭子》

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