米大学における国際戦略とは...秋入学の検討に入った日本の大学の未来像

 明治大学国際教育研究所の開設記念国際シンポジウムが2月10日に開催される。「留学交流の新たな潮流と教育の質保証」のテーマで、日本の大学の未来を考える。

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 2011年9月に設立した明治大学国際教育研究所の開設記念国際シンポジウムが2月10日、東京都港区の想海樓ホールにて開催される。テーマは「留学交流の新たな潮流と教育の質保証」とされ、米大学の留学生戦略や受け入れシステムの検証をもとに、日本の大学の未来を考える企画だという。

 同シンポジウムは、明治大学国際教育研究所と米国大使館の共同主催によるもので、日本の大学における留学生拡大や国際競争力強化を目的にしたもの。共催のベネッセコーポレーションのほか、日本学生支援機構、JAFSA、明治大学国際連携本部などが後援する同企画は、新たな日本の大学の将来像を模索しているともいえる。

 国際教育研究機関IEE(Institute of International Education)の調査によると、2010年9月〜2011年8月の1年間に日本から米国に留学した生徒は、前年同期に比べ14%の減少にあるという。その一方、中国やインドなどの新興国から先進国への留学生は増え続け、自国以外の高等教育機関で学ぶ学生が増え続けているのが国際的現状。そういった環境の中で、日本国内での「秋入学」移行への議論も踏まえ、教育の質を伴った留学生受け入れ態勢を模索するための未来像を模索する。

 シンポジウムでは、IEEの代表であるDr. Allan Goodman(アラン・グッドマン博士)を講演者として迎え、留学生と教育交流の世界的動向などを分析する。そのうえで、明治大学など日米の大学のケーススタディーなども交え、日本の大学の在り方について意見交換をするという。

 シンポジウムの参加はWebサイトの専用フォームより受け付けている。

◆留学交流の新たな潮流と教育の質保証
開催日時:
・2月10日(金)14:00~18:00(13:30開場)
場所:
・想海樓ホール(東京都港区六本木7-22-1 政策研究大学院大学1階)
《湯浅大資》

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