東京、小学校の理科教育充実を目指し教員採用に理科コース新設

 東京都教育庁は3月23日、今年7月から実施する平成25年度の東京都公立学校教員採用候補者選考において、小学校の理科教育の充実を図ることを目的とした「小学校全科(理科コース)」を新設すると発表した。

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東京都教員採用選考の案内 実施要綱
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  • 平成25年度東京都公立学校教員採用候補者選考実施要綱
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 東京都教育庁は3月23日、今年7月から実施する平成25年度の東京都公立学校教員採用候補者選考において、小学校の理科教育の充実を図ることを目的とした「小学校全科(理科コース)」を新設すると発表した。

 今回発表があったのは、平成25年4月1日以降に東京都公立学校教員として採用する候補者を決定するために実施するもの。選考は、「一般選考」「特例選考」「特別選考」「大学推薦」の各選考区分で行われるが、そのうち一般選考の小学校採用見込数1,200名のうち、50名を上限に「小学校全科(理科コース)」として採用するという。

 理科コースの受験には、小学校教諭普通免許状のほかに、中学または高校の理科教諭普通免許状が必要となり、採用後は理科教育のリーダーとしての活躍が期待され、研修を受ける機会なども多くなり、専門性を高めることができるという。

 採用試験では、第一次選考の専門教養の問題において、理科に関する出題数が多くなるが、それ以外の選考は通常の小学校全科と同じ。理科コース採用の50名に入らなかった場合でも、一定の基準を満たしていれば小学校全科での合格が得られるという。

 理科コースの受験希望者は、申込書の受験校種・教科欄にその旨を記載して申し込む。申し込み期間は、郵送の場合は3月26日から5月11日まで、電子申請の場合は3月27日から5月10日までとなっている。

 なお、前回、平成24年度の選考では、小学校の採用見込数1,600名に対し、5,378名が受験。1,696名が合格(名簿登載)し、倍率は3.2倍だった。

 平成25年度の採用選考の詳しい実施内容については、東京都教育委員会のホームページに要綱が公開されている。
《田崎 恭子》

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