H24法科大学院の入学者、63大学で定員に満たず

 文部科学省の第49回法科大学院特別委員会が6月14日に開催され、平成23年度の修了認定状況や平成24年度入学者選抜実施状況をまとめた資料が公開された。今年度の入学者は、73大学中63大学で定員を下回った。

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法科大学院修了認定状況
  • 法科大学院修了認定状況
  • 志願者数・入学者数等の推移
  • 各法科大学院の入学者選抜実施状況等
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 文部科学省の第49回法科大学院特別委員会が6月14日に開催され、平成23年度の修了認定状況や平成24年度入学者選抜実施状況をまとめた資料が公開された。

 法科大学院は、法曹に必要な学識・能力を培うことを目的とした専門職大学院。従来の一点集中型の司法試験に変わる、プロセス重視型の新しい法曹養成制度において中核を担う機関として、平成16年に導入された。標準修業年限は、3年(法学未修者課程)または2年(法学既修者課程)で、修了者には、新司法試験の受験資格と「法務博士(専門職)」の専門職学位が与えられる。

 6月14日に行われた文科省の第49回法科大学院特別委員会では、昨年度の修了認定状況や今年の入学者選抜実施状況が議題となった。公開された資料によると、平成23年度の修了者は3,263名と昨年度を668名下回った。入学者に対する修了者の割合は68.7%で、昨年度を約5%下回っている。

 平成24年度の入学試験については、志願者数は国公私立あわせて18,446人と、前年度より4,481人の減少。平均志願者倍率は、前年度より1ポイント低い4.1倍で過去最低となった。

 24年度の募集を行った73大学の受験者数は16,519人、合格者数は6,522人、入学者数は3,150人となり、定員に対する充足率は平均で70%にとどまった。また73大学中で、定員を満たしているのは、千葉大学、一橋大学などの10大学で、その他の63大学では、定員を下回り、なかでも神戸学院大学では35人の定員に対し入学者2名で6%となるなど、充足率が20%以下のところも11校あった。
《田崎 恭子》

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