スマホユーザー、写真を撮っても保存場所分からず行方不明に

 女性スマートフォンユーザーの半数が「写真メタボ」---。マーケティング・リサーチ事業を展開するアイシェアは、写真撮影ができるデジタル機器ユーザーを対象に、写真の撮影や保存、管理に関する意識調査を行なった。

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デジタル写真の撮影や管理・保存に関する意識調査
  • デジタル写真の撮影や管理・保存に関する意識調査
  • スマートフォンで撮影・保存した写真の例
 女性スマートフォンユーザーの半数が「写真メタボ」---。マーケティング・リサーチ事業を展開するアイシェアは、写真撮影ができるデジタル機器ユーザーを対象に、写真の撮影や保存、管理に関する意識調査を行なった。増え続けるデジタル写真を「行方不明」にした経験は4割以上となった。

 調査調査は、スマートフォンとデジタルカメラを所有し、写真の撮影経験がある20〜60歳代の男女500名。

 近年、写真撮影機能付きのデジタルデバイスの台頭により、写真撮影の頻度が高まっている。頻度は、デジタルカメラの場合1年に数回(25.0%)が最も多く、スマートフォンの場合では1週間に2〜3日(28.4%)が最も多い。性別では、女性はデジタルカメラの場合1年に数回(26.0%)が最も多いが、スマートフォンでは1週間に2〜3日(33.6%)と、機材による差が大きい。

 現在までにどのくらいの写真を撮影したことがあるか聞いたところ、「1000枚〜4999枚」(21.0%)が最も多く、「5000枚以上」(16.8%)撮影したとする回答も次点になり、写真がデジタル化されたことによる頻度の増加が伺える。

 保存容量がいっぱいになって写真が撮れなくなった経験があるか聞いたところ、全体では「ある」43.8%、「ない」56.2%だったが、性別では、男性が「ある」35.2%、女性では「ある」52.4%と、容量の問題は女性に多い。スマートフォンで「ほぼ毎日」撮影する女性では76.3%がいっぱいになった経験があり、“写真メタボ”は女性に多い。

 “写真メタボ”は写真を整理すれば改善される。撮影した写真を整理しているか聞いたところ、デジタルカメラユーザーでは、「整理していない」、「あまり整理していない」を合わせると、59.2%が整理出来ておらず、スマートフォンでは75.4%と、どちらも過半数以上が整理出来ていない。

 また、撮影した写真を探す際に、写真が行方不明になった経験を聞いたところ、デジタルカメラによる撮影では、全体で「ある」が43.0%、スマートフォンでは全体で「ある」が28.8%。性別では差は無いが、年代別にみると、デジタルカメラによる撮影では、60代の50.0%が「ある」と回答した。

 撮影した写真の整理が出来ないながらも、その写真をどのように楽しんでいるのか聞いたところ、「撮影した端末でみている」(65.0%)が最も多く、楽しみ方でもやはり整理していない。中には「テレビに出力している」(12.8%)と、大画面で楽しむ人もいた。従来の楽しみ方に新たな楽しみ方が加わる形だ。

 今回の調査結果に対し、デジタル機器やデジタル写真の保存・整理術に詳しい内川功一朗氏は、次のようにコメントする。

 「スマートフォンでは撮影可能枚数がわかりにくいので容量不足に気づかないのだろう。保存と整理はパソコンの得意作業だが、パソコンは多機能すぎるし起動も遅い。しかし写真の保存・整理に特化した製品なら起動も早く、大容量のハードディスクにワンタッチで取り込んでくれる。テレビに繋げば撮影日時で自動的に整理して見ることができる。1万円台からあるので、これを使って整理・保存をお勧めする」


調査概要
●回答数:500名
デジタルカメラ、スマートフォンを所有し、写真の撮影経験があるパネル
●調査日:8月3〜6日
●男女比
男性:50.0%
女性:50.0%
●年代比
20歳代:20.0%
30歳代:20.0%
40歳代:20.0%
50歳代:20.0%
60歳代:20.0%
※調査はインターネット上で実施。

写真を撮ったのはいいけれど「メタボ&行方不明」……意識調査

《高木啓@RBB TODAY》

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