Benesseこども英語教室、年少からの新Kidsコースが2013年春開講

 Benesseこども英語教室が提供する幼児対象のキッズコースは、2013年4月から全面的にカリキュラムを刷新しリニューアルスタートする。その内容や背景について担当者にうかがった。

教育・受験 学習
山本新氏と小池晴子氏
  • 山本新氏と小池晴子氏
  • 山本新氏と小池晴子氏
  • 山本新氏
  • 小池晴子氏
  • 到達度評価テスト「GTEC Junior」
  • ワークブックと音声教材のCD、しまじろうが登場することも
  • 教材を開いたところ
  • 教材を開いたところ
 Benesseこども英語教室が提供する幼児を対象としたキッズコースは、2013年4月から全面的にカリキュラムを刷新しリニューアルスタートする。その内容や背景について、Benesseこども英語教室事業部部長の山本新氏、商品開発セクション英語商品グループリーダーの小池晴子氏にうかがった。

--まず、「Benesseこども英語教室」の概要について教えていただけますでしょうか。

山本氏:ベネッセは、「進研ゼミ」「こどもちゃれんじ」といった通信教育で40年以上の歴史があります。1990年代の後半に、ベネッセとしてほかにどんなサービスを提供したらいいか、1,000人以上の会員を対象に調査を行いました。その結果もっともニーズが高かったのが英語教室でした。

 2013年4月よりKids(年少~年長)、Junior(小1~3)、Prep(小4~6)、Teens(中1・2)の4コースを用意し、その中でも、お子さんのレベルごとに、Basicコース、Advancedコース、Progressiveコースに分かれています。「近くて通いやすい教室」を目指して、スクール型ではなく、住宅地の中の教室で6~8人までの少人数指導を行っています。

--今回改定されたKidsコースについてお伺いします、今回のリニューアルのポイントについて教えてください。

山本氏:リニューアルというよりは、新創刊ととらえて全面的に内容を刷新しました。Kidsコースは、お子さんがどんなアクティビティを好むのか、何歳ごろにはどんな単語やフレーズを教えるといいのかなど、ベネッセの英語通信教育教材の知見と全国の教室の先生からの情報を集めて、徹底的に見直しました。

--Kidsコースに大きな転換があった背景には、やはり最近の英語熱の高まりが影響しているのでしょうか。

山本氏:ここ数年で、Kidsコースへの問い合わせが特に増えたことは事実です。以前は英語教室に関心を持たれる動機も、「楽しく英語に親しめればいい」といったものでしたが、最近では、どのくらいのレベルの英語の力がつくのかといった、成果を気にされる保護者が増えたと感じます。また、お母様だけでなく、お父様の関心が高まっているのも最近の傾向です。

--新創刊に伴い年少コースの提供を本格的に開始されましたが、早くから英語学習を始めるメリットを教えてください。

小池氏:一番は、英語に対する抵抗感がないことですね。3歳児といえば、母国語も修得中という時期なので、わからない言葉に対する抵抗が少ないのです。また、よく言われることですが、小さいうちは耳も口も柔らかいので聞いた音声をすぐに覚え、英語特有の口の動かし方にもすぐに慣れます。それだけ上達も早いのです。

--Kidsコースの学習内容の特長はどのようなところでしょうか。

小池氏:赤ちゃんが自然に母国語を覚えるように絵本を読んだり、ゲームや遊びの中でたくさんの英語にふれ、たくさん使うことによって自然に習得していく「ナチュラルアプローチ」を採用しています。

 最大の特長は、ベネッセの長年のノウハウの蓄積を生かし、お子さんの発達段階に応じたプログラムであることです。小さいお子さんは集中力が長く続かないので、短いアクティビティの積み上げでレッスンを構成し、飽きさせずに楽しめるよう工夫をしています。

--ほかにも、小さいお子さんならではの工夫はありますか。

小池氏:学ぶテーマは毎月変わるのですが、動物園、お誕生会、カレー作りなど、幼児が興味を持ちそうなテーマを厳選しています。また、プレイタイムのゲームや遊びも、「絶対に盛り上がる」と各教室でお墨付きのものばかりを集めています。

 月ごとに、身につけてほしいターゲットセンテンスというのがあるのですが、絵本、ゲーム、ごっこ遊びなどの中で、繰り返しターゲットセンテンスを使うことで、確実な定着を図ります。たとえば、ストーリータイムで、動物園の話を読んだあと、プレイタイムでは、動物園の絵の中に、英語で動物の名前や数を言いながらシールを貼る。ご家庭でも絵本やワークブックを持ち帰って、保護者といっしょにレッスンと同じアクティビティを再現して遊ぶといった具合です。

--先ほど、成果を求める保護者が増えているとお聞きしましたが、語学力を測るために独自のテストをされているそうですね。

山本氏:GTEC Junior という独自のアセスメント(到達度評価テスト)を、小2~6を対象に年1回実施しています。スコアごとに1~6級のグレードがあり、成長が目に見えてわかるので子どもたちのモチベーションにもつながりますし、保護者の方々にとっても分かりやすい物差しとなるのではないでしょうか。

--現在全国で展開されている教室数を教えてください。

山本氏:2013年3月時点で1,250教室以上になります。まだまだ、近くになくて通えないという声をいただいているので、今後も広げていきたいですね。

 4月からの新学期に向けて、現在各教室で、無料体験教室も実施中です。これが初めての英語との出会いというお子さんも多いので、最初の出会いが楽しいものになるようさまざまな工夫をしています。ご参加の方には、オリジナルのブックレット、CD教材をプレゼントしていますので、ぜひご参加ください。

--ありがとうございました。

 Benesseこども英語教室が「新創刊」したKidsコースの特徴は、やはり年少まで対象年齢を下げたことではないだろうか。しまじろうやPipponといったキャラクターが教材の随所に登場するため、子どもが英語に出会うきっかけとなるだけでなく、対象年齢を下げたことで日本語を学ぶ過程に近い感覚で英語を学習する子どもたちが増えるということだ。

 フレーズや文章として幼少から英語を学ぶことができれば、文法は感覚的についてくる。英語を母国語とする幼児が英語を学ぶように、英語の学習環境を整えることができるのが理想的な英語教室だろう。ベネッセが提供するこども英会話教室とKidsコースは、感覚的に楽しみながら英語学習が行える環境なのではないだろうか。
《石井栄子》

石井栄子

子育てから、健康、食、教育、留学、政治まで幅広いジャンルで執筆・編集活動を行うフリーライター兼編集者。趣味は登山とヒップホップダンス、英語の勉強。「いつか英語がペラペラに!」を夢に、オンライン英会話で細々と勉強を続けている。最近編集を手掛けた本:『10歳からの図解でわかるSDGs「17の目標」と「自分にできること」』(平本督太郎著 メイツ出版)、『10代から知っておきたいメンタルケア しんどい時の自分の守り方』(増田史著 ナツメ社)『13歳からの著作権 正しく使う・作る・発信するための 「権利」とのつきあい方がわかる本』(久保田裕監修 メイツ出版)ほか多数

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