早稲田大学、1年4学期のクォーター制導入で国際化を図る

 早稲田大学は、創立150周年(2032年)に向けた中長期計画「Waseda Vision 150」の一環で、2013年度から1年を4つの授業実施期間に分ける「クォーター制」を導入した。世界中の大学の授業実施機関に対応することができるため、国際化の進展が期待できるという。

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 早稲田大学は、創立150周年(2032年)に向けた中長期計画「Waseda Vision 150」の一環で、2013年度から1年を4つの授業実施期間に分ける「クォーター制」を導入した。世界中の大学の授業実施機関に対応することができるため、国際化の進展が期待できるという。

 早稲田大学は、クォーター制を導入することによって、世界中の大学のアカデミックカレンダーに柔軟に対応することができるという。海外留学生の受け入れや日本人学生の海外留学が活発化するなど、大学のさらなる国際化を目的としている。

 現在、早稲田大学では夏休みを挟んだ春学期(16週)と秋学期(16週)を区切りとするセメスター制を主として採用しているが、クォーター制は各学期をそれぞれ半分にした8週間で1科目を完結。例えば、セメスター制では週1回行っている授業を、クォーター制では週2回行うことで、短期間で集中的に学ぶことも可能になるという。

 一方でじっくりと時間をかけることで学習効果が高くなる授業もあるため、創立150周年に向けて全授業をクォーター制にするのではなく、通年科目・セメスター科目も併存させる形をとる。2013年度はまず、6学部・11大学院・2機関で合計465クラス(385科目)についてクォーター制での運用を開始し、今後増やしていく予定だという。

 海外からの留学生の割合が約5割に上る立命館アジア太平洋大学は、早くからクォーター制を導入している大学のひとつ。大学の国際化という面ではよい影響を与えている一方で、クォーター制に対応するため祝日に授業が行われることも多いという。特に祝日が重なるゴールデンウィークでは、2013年も「昭和の日」「憲法記念日」5月6日の振替休日は通常通り授業が行われるなど、ほかの大学とは異なった対応が必要なようだ。

 早稲田大学のクォーター制が、大学生の生活にどのように影響を与えるか、今後の動向に注目したい。

■2013年度クォーター科目クラス導入学部・大学院等
[学部]
政治経済学部、商学部、基幹理工学部、創造理工学部、先進理工学部、人間科学部
[大学院]
経済学研究科、商学研究科、基幹理工学研究科、創造理工学研究科、先進理工学研究科、人間科学研究科、スポーツ科学研究科、会計研究科、教職研究科、アジア太平洋研究科、国際情報通信研究科
[機関]
メディアネットワークセンター、オープン教育センター
《水野こずえ》

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