小6の4割、中3の5割が通塾…子ども・若者白書2013

 内閣府は6月18日、「平成25年度版 子ども・若者白書」を公表した。小中学生の学習状況について、学習塾で勉強している割合は、小学校6年生で39.1%、中学校3年生で54.5%を占めることが明らかになった。

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小中学生の学習状況
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 内閣府は6月18日、「平成25年度版 子ども・若者白書」を公表した。小中学生の学習状況について、小学校6年生の60.0%、中学校3年生の66.7%が平日の学校の授業時間以外に1日1時間以上勉強しており、学習塾で勉強している割合は、小学校6年生で39.1%、中学校3年生で54.5%を占めることが明らかになった。

 昭和31年より、青少年の現状と青少年に関する施策を広く国民に紹介し、その理解を得るため、「青少年白書」(非法定白書)が作成されていた。平成22年4月に「子ども・若者育成支援推進法」が施行されたことを受け、子ども・若者育成支援推進法に基づく年次報告書として「子ども・若者白書」(法定白書)が平成22年より毎年作成され、国会に報告されている。

 「子ども・若者白書」は、各種統計資料などにより、子どもや若者の置かれた現状を紹介する「第1部 子どもや若者の状況」と施策の実施状況を紹介する「第2部 子ども・若者育成支援施策の実施状況」の2つの部と特集「地域における青少年育成活動」から構成される。

 平成24年10月1日現在、30歳未満人口は3,592万人で、総人口の28.2%を占める。男女別にみると、男子は1,838万人、女子は1,754万人。30歳未満人口は、昭和50年以降、ほぼ一貫して減少している。総人口に占める割合も、昭和49年に初めて50% を下回り、その後、低下を続けている。

 子どもの発育について、身長は、幼児、小学生、中学生、高校生のいずれでも男女ともに横ばい。体重は、平成12年前後から、幼児後半、小学生、中学生で男女ともに減少傾向である。

 義務教育課程(小学校,中学校,中等教育学校前期課程)の在学者数は、1980年代前半以降減少し続けており、平成24年度には1,033万人となっている。高等学校教育課程(高校、中等教育学校後期課程)の在学者数は1990年代から減少傾向となり、平成24年度は337万人。高等教育課程(高等専門学校、短期大学、大学)の在学者数は、1990年代後半からはほぼ横ばいであり、平成24年度は308万人となっている。

 高校への進学率は、1970年代半ばには9割を超え、平成24年度には98.3%となっている。大学・短期大学への進学率は、これまで長く上昇傾向が続いていたが近年は横ばいとなっており、平成24年度の現役進学率は53.6%である。

 小中学生の学習状況について、小学校6年生の60.0%、中学校3年生の66.7%が平日の学校の授業時間以外に1日あたり1時間以上勉強している。休日には、小学校6年生の55.5%、中学校3年生の66.5%が1日あたり1時間以上勉強している。

 平日の読書時間は、「全くしない」が小学校6年生の22.3%、中学校3年生の36.3%を占める。学習塾(家庭教師含む)で勉強している割合は、小学校6年生で39.1%、中学校3年生で54.5%を占める。

 なお、「子ども・若者白書」は、オンラインで閲覧・ダウンロードできるほか、7月初旬頃から全国の主要書店や政府刊行物サービス・センター、オンライン書店で購入できる。
《工藤めぐみ》

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