【高校野球】夏の甲子園2013「準決勝」13日目(8/21)の見どころ

 明日8月21日は夏の甲子園13日目。選手たちの夢の舞台も大詰めだ。決勝進出をかけて戦う4校は粘り強い野球で勝利への執念に燃える。準決勝の見どころを見ていきたい。

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 明日8月21日は夏の甲子園13日目。選手たちの夢の舞台も大詰めだ。決勝進出をかけて戦う4校は粘り強い野球で勝利への執念に燃える。準決勝の見どころを見ていきたい。

 第1試合は日大山形(山形)対前橋育英(群馬)。日大山形は名門明徳義塾を破り、山形県勢初のベスト4進出を果たした。明徳義塾と熱戦を繰り広げ、互角以上に戦った姿は輝いて見えた。三度追いついての逆転勝利は見るものに感動を与えたことだろう。エース・庄司投手の粘り強い力投でチームのチャンスを待ち続け、その気持ちに呼応するように青木・奥村・峯田選手の三塁打で何度も見失いかけた勝利をつかんだ。この勝利への執念で前橋育英を迎え撃つ。

 対する前橋育英は常総学院をサヨナラ勝ちで破り、初出場でベスト4進出を決めた。常総学院のエース・飯田投手から点が奪えないなか、チャンスをうかがい我慢の野球。6回からリリーフで投げた高橋(光)投手は5回を投げて10奪三振の好投をみせ、飯田投手の降板で隙のできた常総学院に食らいついた。1回戦の岩国商戦で史上2位となる9連続三振を記録するなど、回を重ねるごとに力を付けてきた。勢いに乗る日大山形を抑え込めるかが鍵。

 第2試合は花巻東(岩手)対延岡学園(宮崎)。花巻東は鳴門を相手に逆転勝利を収め4年ぶりにベスト4入りし、準決勝に駒を進めた。我慢の野球でどちらも譲らず終盤の3連打で逆転し振り切った。細川投手は5回三塁を踏ませない好投をみせ、9回のピンチも切り抜けた。また、岸里選手は先制の2点本塁打を放ちチームをけん引。今夏チーム初となる本塁打をこの大舞台で放った精神力の強さが光る。

 対する延岡学園は富山第一に延長11回に及ぶ激闘の末、サヨナラ勝ちし、夏の甲子園では県勢として48年ぶりのベスト4入りを果たした。県勢初の優勝を目指し、花巻東に立ち向かう。追いつ追われつの激闘の中、セーフティバントなど足で稼ぐ攻撃とフィルダースチョイスになるなど相手を揺さぶる攻撃で相手を翻弄する。

 やはり高校野球は最後までわからない。だから面白い。「一球入魂、この1つのプレーですべてが決まる」その全力プレーが見る人を魅了するのだろう。9回の逆転劇、延長でのサヨナラ。礼に始まり礼に終わる日本野球の底力が、私たちにそういう「生き方」を思い出させてくれているようで胸が熱くなる。
《田邊良恵》

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