小学生の英語学習開始「小4まで」7割…文科省調べ

 小学生が英語を学び始めた時期は、英語の授業が必修となる小学5年生より前が66.8%と7割近くにのぼることが、文部科学省が8月27日に発表した「2013年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」の調査結果より明らかになった。

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 小学生が英語を学び始めた時期は、英語の授業が必修となる小学5年生より前が66.8%と7割近くにのぼることが、文部科学省が8月27日に発表した「2013年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」の調査結果より明らかになった。

 全国学力テストは、日本全国の小中学生の学力や学習状況を調査・分析し、教育指導の充実や学習状況の改善に役立てる目的で、2007年より小学6年生と中学3年生を対象として毎年4月に実施されている。2013年度は、きめ細かい調査として全数調査を実施する。本体調査に加え、「経年変化分析調査」「保護者に対する調査」「教育委員会に対する調査」を行った。

 2011年4月より小学校5、6年生で英語の授業が必修化されたが、子どもたちはどう感じているのだろうか。「英語学習は好き」と回答したのは、小学生が76.2%、中学生が53.3%。「外国の人と友達になったり、外国のことについてもっと知ったりしてみたい」と回答したのは、小学生が70.7%、中学生が61.4%。「将来、外国へ留学したり、国際的な仕事に就いたりしてみたいと思う」と回答したのは、小学生が39.0%、中学生が30.8%となった。いずれも小学生の方が英語に関して積極的なようだ。

 英語を学び始めた時期は、小学生が「小学校に入学する前」17.9%、「1年生または2年生」23.9%、「3年生または4年生」25.0%、「5年生または6年生」32.8%。中学生が「小学校に入学する前」11.2%、「1年生または2年生」11.8%、「3年生または4年生」18.6%、「5年生または6年生」38.4%、「中学校1年生以降」19.8%。今の小学生のほうが早く英語を学び始める傾向にある。

 一方、学校に対する調査において、英語指導を始めた時期は、「1年生または2年生」28.5%、「3年生または4年生」13.0%、「5年生」58.3%であった。4割以上が必修となる5年生より前に英語指導を始めている。
《工藤めぐみ》

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