インターンシップに高い関心、就活後ろ倒しは大学の半数「不利」…ディスコ調査

 インターンシップへの関心が、学生、企業双方で高まっていることが、就職・進学情報会社のディスコが実施した「大学の就職・キャリア支援活動に関する調査」の結果から明らかになった。採用スケジュールの繰り下げについては、大学の半数近くが「不利」とした。

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 インターンシップへの関心が、学生、企業双方で高まっていることが、就職・進学情報会社のディスコが実施した「大学の就職・キャリア支援活動に関する調査」の結果から明らかになった。採用スケジュールの後ろ倒しについては、大学の半数近くが「不利」とした。

 調査は7月30日~8月9日、全国173大学の就職・キャリア支援担当部署を対象にインターネットを通じて実施した。173校のうち、国公立は39校、私立は134校。

 2015年卒業の現大学3年生の就職に対する意識として、全体の41.6%の大学がインターンシップへの参加を希望する学生が「増えている」と回答した。特に私立大学でその割合が高く、44.8%を占めた。

 学生に対するインターンシップの求人も増加傾向にあり、2015年度卒学生に対する企業からのインターンシップ求人が「増えている」という大学は、全体の37.6%だった。国公私立別では、私立大学の33.6%に対し、国公立大学は51.3%と過半数に達した。

 2016年卒者の採用から、就活解禁が「3年生の12月」から「3年生の3月」、選考活動開始が「4年生の4月」から「4年生の8月」へ繰り下げられることについては、「不利」とした大学が44.5%に上った。繰り下げによって予想される変化については、「就職が決まらないまま卒業する学卒未就職者が増える」という回答が最多の65.9%、次いで「経済団体のルールに縛られない企業で青田買いが積極的になる」が54.9%、「人気業界に学生が集中する」が46.2%を占めた。「海外に留学する学生が増える」という回答は、国公立大の3.7%に対し、私立大は17.9%と、大きな差が出た。

 2014年卒となる現大学4年生の内定状況については、前年と比較して「高まっている」46.8%、「変わらない」43.4%、「低下している」2.9%。企業からの求人についても「増えている」という大学が全体の6割を占め、企業の採用意欲の高まりから内定状況の改善を実感している大学が多いこともわかった。
《奥山直美》

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