言い間違いランキング、トップは「間が持たない」…「大辞泉」編集部

 小学館の国語辞典「大辞泉」編集部は、「間違った意味で使われる言葉ランキング」と「言い間違いされる言葉ランキング」を発表した。間違った意味で使われる言葉の1位は「ハッカー」。

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 小学館の国語辞典「大辞泉」編集部は、「間違った意味で使われる言葉ランキング」と「言い間違いされる言葉ランキング」を発表した。

 ランキングの発表は、米国の辞書編修者ノア・ウェブスターの誕生日にちなんで制定された10月16日の辞書の日を記念して企画されたもの。9月20日から23日まで、15歳以上の男女を対象にインターネット調査を実施、1,200名から得た有効回答をまとめた。

 調査結果によると、間違った意味で使われる言葉の1位は「ハッカー」となった。「ハッカー」には、本来、コンピューターで不正行為をする人という意味はなく、その意味をもつ「クラッカー」と混同しているようだ。ただし、新聞・テレビの報道などでも、悪い意味で「ハッカー」が使われている例が見受けられる。2つの言葉の知名度・浸透度の差から、わかりやすさを重視して、あえて「ハッカー」を使うケースも考えられるという。

 そのほか、間違った意味で使われる言葉として「確信犯」「他力本願」「破天荒」「姑息」などが、上位にランクインした。

 一方、言い間違いされる言葉ランキングでは、「間が持たない」がトップとなった。「途切れがちの会話などを、うまくつなぐことができない」と言いたいときに7割近くの人が使っているが、「間が持てない」が本来の言い方。平成22年度の文化庁による調査では、「間が持てない」を使う人が29.3%、「間が持たない」は61.3%だったが、今回の調査では68.3%と、時間の経過とともに本来と異なる言い方を使用する割合が増加している。

 そのほか、言い間違いされる言葉として「声をあらげる」(本来の言い方:声をあららげる)、「足もとをすくう」(足をすくう)、「采配を振るう」(采配を振る)、「怒り心頭に達する」(怒り心頭に発する)などが上位にランクインした。
《水野こずえ》

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