【公立中高一貫校】高い学力・豊かな人間性を身につける6年間に…横浜市立南

 横浜市立南高等学校附属中学校に今春合格を果たした優花さんは、会社員のお父様、お母様、そして私立高校に通うお姉様と神奈川県内に住む4人家族だ。「中高一貫教育を受けさせたい」との思いで受験を決意したという。

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横浜市立南高等学校附属中学校
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 横浜市立南高等学校附属中学校に今春合格を果たした優花さん(13歳・仮名)は、会社員のお父様、専業主婦のお母様、そして私立高校に通うお姉様と神奈川県内に住む4人家族だ。ご両親は「中高一貫教育を受けさせたい」との思いで受験を決意したという。

 南高等学校附属中学校は2012年度に開校したばかりの中高一貫校。高い学力と豊かな人間性を身につけることを目的とし、EGGという「総合的な学習の時間」を設けているのが特徴だ。校内には45席のリクライニングシートがあるプラネタリウムをはじめ、コンサートにも使用できる多目的ホール、パソコンやDVD鑑賞室も併設されている図書館、自習室・質問コーナーとして活用されている教科センターを6か所も擁するなど、私立並みの充実した施設がある。

 優花さんが地元の塾に通い始めたのは小学校2年生のとき。お姉様が受験を控えていたこともあり、自然と通うようになったという。お母様が優花さんの受験を意識し始めたのは4年生。お姉様の受験を機に中高一貫教育への関心がさらに深まった。日々成長を重ねるお姉様を見るにつけ、優花さんにも「中高一貫教育を受けさせたい」との思いが強くなった。

 頑張り屋な性格だという優花さんは、塾以外でも1日3時間勉強したという。そんな優花さんにお母様が一番気をつけたことは体調管理だ。「一度決めたことは最後までやり通すというところがあり、気を付けていないと無理をしてしまうんです」と話す。

 それでも合格判定模試での結果は最高で50%だった。だが、その結果こそが勉強をやり続けるために必要だったのではないかという。また、通っていた小学校での受験率は20%程で、周囲にも勉強に向かっているお友達がいたこともモチベーションを維持し続けられた要因かもしれない。受験を振り返りお母様は「偏差値はあまり参考にならないですね。」と笑顔で話す。最後まで諦めない心が「合格」の二文字を手繰り寄せたに違いない。

◆塾を始めた時期は?
 小学校2年生から、姉について行く形で入塾しました。

◆現在通っている学校を選んだ理由は?
 中高一貫教育が受けられることが大切でした。

◆6年生の秋以降、学校・塾以外で1日平均何時間勉強していましたか?
 平日・休日とも3時間。

◆受験にあたって親がサポートしたことは?
 体調管理とリフレッシュのためのフォローです。

◆これから中学受験に挑戦する方にアドバイスなどありましたらお願いします。
 偏差値はあまり参考にならなかったと思いました。

【横浜市立南高等学校附属中学校】
 神奈川県横浜市港南区。2012年に横浜市立初の公立高校附属中学として横浜市立南高等学校附属中学校が開校しました。

※ 名前は仮名です。
※ 記事は取材にもとづいて作成しておりますが、本人を特定できないように一部アレンジしております。
《田邊良恵》

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