【公立中高一貫校】高い進学率と教育熱心な先生方に惹かれ…埼玉県立伊奈学園

 埼玉県立伊奈学園中学校に通う和樹くん(14歳・仮名)は会社員のお父様、専業主婦のお母様、そして高校生のお姉様と埼玉県内に住む4人家族だ。ご両親は高い進学率と教育熱心な先生方に惹かれて受験を決めたという。

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埼玉県立伊奈学園中学校
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 埼玉県立伊奈学園中学校に通う和樹くん(14歳・仮名)は会社員のお父様、専業主婦のお母様、そして高校生のお姉様と埼玉県内に住む4人家族だ。ご両親は高い進学率と教育熱心な先生方に惹かれて受験を決めたという。

 伊奈学園中学校は埼玉県唯一の県立中学校で、伊奈学園総合高等学校に併設する形で2003年に開校した。6年間を通して人格の陶冶と高い学力を養成することを目指し、大学進学時の進路選択に着目。国公立大学への進学に対応できるよう主要5科目の基礎学力定着を目指している。また社会人講師による授業など幅広い体験学習を通して生涯活かせる確かな学力を身につけていくという。

 和樹くんが受験を意識したのは小学校3年生の頃だ。慶應義塾大学に大好きな従兄のお兄さんが合格したことがきっかけだったという。「ちょうど伊奈学園中の校風や教育に対する親御さんの考え方に感銘を受けた時期とかぶるんです。」とお母様は話す。

 4年生の夏から本格的に受験勉強に取り組むようになると、そのお兄さんが家庭教師を買って出てくれた。その日から毎日のように2人で勉強する日々だったという。しかし、塾という選択肢はなかったのだろうか。「そもそもお兄さんに憧れて勉強にのめり込んでいたので、家庭教師を引き受けてくれたときは本当に心強かったです。」それでもやはり心配はある。塾で行うような模試がないということだ。そこでお母様は積極的に五ツ木や日能研の模擬試験を受けさせ、実力を知るように心がけたという。

 6年の夏以降は平日6時間、休日8時間とまさに勉強漬けの日々を送る。そんな中でも合格率は最高で50%だったが、和樹君はどこ吹く風。「応援してくれる家族がいて、一緒に勉強してくれるお兄さんもいる。僕は恵まれているんです。」と照れくさそうに笑う。

 塾に入れることなく過ごしてきたが、早くから対策したことが実を結んだ。お母様はあの合格発表の日の和樹くんのはじけるような笑顔を忘れない。

◆現在通っている学校を選んだ理由は?
 高い進学率と教育熱心な先生方に惹かれて受験を決意しました。さらに校風や、教育に対する親御さんの考え方に感銘を受けたことも決めた理由の一つです。

◆中学受験の併願校を教えてください。
 西武台新座中学校です。

◆受験にあたって親がサポートしたことについて教えてください。
 食事のバランスには気を付け、乳製品を多く取らせました。夜食を毎日用意して出すようにしましたね。

◆塾以外でどのような模試を受けましたか?
 五ツ木や日能研の模試です。

◆6年生の秋以降、学校・塾以外で1日平均何時間勉強していましたか?
 平日6時間、休日8時間です。

◆これから中学受験に挑戦する方にアドバイスなどありましたらお願いします。
 受験を考えていらっしゃる方には、早めの対策をお勧めします。

【埼玉県立伊奈学園中学校】
 埼玉県北足立郡に位置する埼玉県唯一の県立中学校として、2003年に伊奈学園総合高等学校に併設された。

※ 名前は仮名です。
※ 記事は取材にもとづいて作成しておりますが、本人を特定できないように一部アレンジしております。
《田邊良恵》

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