受験期のうつに関する調査、約8割が思考力の低下や悲観的な考えを感じた

 新宿メンタルクリニックは受験期のうつに関する調査を実施。76.6%が、思考力・集中力の低下や悲観的な考えなどうつの症状とみられる諸症状を感じたことがあると回答した。

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受験勉強中または受験中に感じた現象・気分について
  • 受験勉強中または受験中に感じた現象・気分について
  • 験をきっかけに周囲の人間が抱えてしまった症状について
  • 「受験うつ予防セミナー・個別相談会」
  • 「受験うつ予防ナビ」
 新宿メンタルクリニックは受験期のうつに関する調査を実施。76.6%が、思考力・集中力の低下や悲観的な考えなどうつの症状とみられる諸症状を感じたことがあると回答した。

 同調査の調査期間は10月23日から26日、対象は10代から20代の男女各200人。「受験うつ」とは、主に未成年が受験期に発症するうつ病の通称。ストレスに弱い未成年の場合、受験によるプレッシャーから強いストレスを継続的に受けることで脳内の機能に異常をきたし、うつ病を発症すると考えられているという。

 受験勉強中または受験中に感じた現象・気分について聞いたところ、「焦りはあるが机に向かう気がしない(20.9%)」でもっとも多く、次いで「問題に集中できない(11.3%)」「成績不振により気分が滅入る(10.7%)」「自分だけがうまくいってないと思う(8.0%)」となった。全体の76.6%がなんらかの不調を抱えていたということになる。また、受験をきっかけに周囲の人間が抱えてしまった症状についての質問では、「すぐにイライラする(18%)」「不眠(9%)」「食欲がなくなる(6%)」などがあがっていた。

 同調査によると、これらの症状はうつ病の具体的な症状であり、受験生にとってうつが身近な問題であることがわかるという。日本メンタルヘルス研究センターでは12月1日(日)に、受験期のうつで悩んでいる本人とその家族を対象に「受験うつ予防セミナー・個別相談会」を開催する。先着30名で、申込みは同病院の「受験うつ予防ナビ」から。

 また、「受験うつ予防ナビ」では、「受験うつ」を詳しく解説している。よくある症例や家族の対応、ストレスチェックなども掲載されているので、家族で参考にするとよさそうだ。

◆「受験うつ予防セミナー・個別相談会」
日時:12月1日(日)13:30~16:00
会場:新宿住友スカイルーム47階(東京都新宿区西新宿2丁目6-1)
対象:受験期のうつで悩んでいる本人とその家族
募集人数:30名(先着順)
参加費:無料
申込方法:新宿メンタルクリニック「受験うつ予防ナビ」から。電話による申込みも可能。
《黄金崎綾乃》

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