「教師に相談しても状況は改善しない」が約半数…教師への不信広がる

 日本法規情報は学校への不満について意識調査を行い、「学校への不満の実態」について発表した。それによると教師への不満を教師に相談した際に「状況は改善しない」が45%と半数近くを占め、教師への不信が大きく広がる結果となった。

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教師への不満
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  • 教師に不満を持った場合どのような対応をしたか
  • 「教師へ相談した」と回答した人の状況がどのように変化したのか
 日本法規情報は学校への不満について意識調査を行い、「学校への不満の実態」について発表した。それによると教師への不満を教師に相談した際に「状況は改善しない」が45%と半数近くを占め、教師への不信が大きく広がる結果となった。

 この意識調査は日本法規情報が運営するサイトの運用情報やユーザーへのアンケートをもとに2月17日から19日まで行われ、有効回答数398人(男性194人・女性208人)を得た。学校への不満のうち4割が「教師への不満」であるという調査結果を踏まえ、不満の内容を聞いたところ、「人間的に尊敬できない」22%、「えこひいいきをする」18%となり、その4割が勉強とは関係のない「人間性」の部分だった。

 また、その不満をどのように対処したのかという問いには「友だちに相談した」27%、「家族に相談した」22%と続き、教師に相談したのは23%と約2割程度である。さらに教師へ相談した際の状況の変化について聞いたところ「対処はしてくれたが、状況は改善しなかった」がもっとも多く半数を占め、「対処してくれて、状況は改善した」22%と相談したことによる改善は2割だった。

 そのほか、「対処をしてくれなかった」15%、「相談したが、無視された」9%、「相談に乗ってくれなかった」8%と3割以上が対応すらしてもらえないと感じている。そういった教師への不信感が「学校を休んだ」17%、「学校をやめた」5%、「転校した」2%と環境を変えたいという行動に現れていると考えられる。

 この調査結果を受け、「教師からの体罰・言葉の暴力」などの深刻な悩みについては弁護士に相談することで解決できる場合もあり、「専門家にアドバイスを受けることで突破口が開ける可能性がある」と結んでいる。
《田邊良恵》

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