都立国際高校に新たなコースを設置、平成27年度中に国際バカロレアの認定取得へ

 東京都教育委員会は3月27日、国際バカロレア(IB)の導入に向けた検討委員会報告書を公表。都では平成24年から都立高校初となる国際バカロレア認定校を目指しており、都立国際高等学校にIBのプログラムを実施する新たなコースを設ける。

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国際バカロレアの導入に向けて
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 東京都教育委員会は3月27日、国際バカロレア(IB)の導入に向けた検討委員会報告書を公表。都では平成24年から都立高校初となる国際バカロレア認定校を目指しており、都立国際高等学校にIBのプログラムを実施する新たなコースを設ける。

 IBとは、国際バカロレア機構が認定した学校で学び、統一試験に合格することで、国際的に認められる大学資格(フルディプロマ)を取得できる仕組み。年齢に応じて3つの教育プログラムがあり、国内の認定校は27校。その多くはインターナショナルスクールなどが占める。

 同校で実施されるのは16歳から19歳対象のプログラム「DP(ディプロマ・プログラム)」。DPは高等学校2、3学年で実施するため、学習指導要領上の必修科目については1学年で学び、DPによる科目については2、3学年で集中的に学ぶこととなる。また、DPの授業はディスカッションなどを通じた双方向の授業を特徴としており、これらの授業を円滑に進めるため、1学年の段階から特徴を取り入れた英語による授業を実施。世界史、数学、物理などの科目で、希望する生徒が英語による授業を受講できる選択科目を設置する。このほか、日本語による日本史の学習や、日本の伝統・文化理解教育にも取り組んでいくとしている。

 授業は日本人教員とネイティブ教育スタッフによる少人数指導で行われる。日本人教員については、都立学校教員を対象とした公募制人事などを通じて、意欲と資質・能力のある教員を確保。ネイティブ教育スタッフについては、国内外を問わず教科に係る高い専門性などを有する人材を専門の人材情報サイトの活用などを通じて広く確保していくという。

 新たに設置するコースの募集は平成27年度入学者選抜から。具体的なスケジュールとしては、平成26年度から数学など英語以外の科目について、日本語による授業に加え英語による授業を始める。平成27年度中に国際バカロレアの認定を取得し、平成28年度からDPにより授業を開始することを目指す。
《黄金崎綾乃》

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