文化庁、「役不足」など間違えやすい語句の解説動画を公開

 文化庁は4月18日、国語に関する世論調査を基にした動画「ことば食堂へようこそ!」を公開した。「役不足」などの慣用句について、本来の意味と異なる意味で使われることが多い慣用句を取り上げて解説している。

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ことば食堂へようこそ!
  • ことば食堂へようこそ!
  • 取り上げる慣用句と公開予定
 文化庁は4月18日、国語に関する世論調査を基にした動画「ことば食堂へようこそ!」を公開した。「役不足」などの慣用句について、本来の意味と異なる意味で使われることが多い慣用句を取り上げて解説している。

 同庁では、平成7年度より毎年度、国民の国語に関する関心を喚起することを目的に、日本人の国語意識の現状を調査する「国語に関する世論調査」を行ってきた。

 調査結果によると、「役不足」の意味を聞いたところ、本来の意味「本人の力量に対して役目が軽すぎること」を選択した人は41.6%、「本人の力量に対して役目が重すぎること」と取り違えている人は51.0%だった。このように、本来の意味を選んだ人の方が少ない語句が見受けられた。

 そこで同庁は、国民が慣用句に親しむきっかけとなるよう、また、コミュニケーション上の食い違いが生じないようにするため、「国語に関する世論調査」を基にした動画を作成し公開することにした。

 動画は、平成12年~24年度「国語に関する世論調査」において取り上げた慣用句等に関する調査結果を基に、4分前後の1話で完結する。「役不足」のほか、「煮え湯を飲まされる」「敷居が高い」「気が置けない」など全20話をYouTubeの文部科学省公式チャンネル「MEXTch」にて、毎月第1金曜日と第3金曜日の14時に新しい動画を1話ずつ追加して公開していくという。

《工藤めぐみ》

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