馬場彩香キャスターに聞く、十文字学園女子大学の広報番組「MCLIP」

 十文字学園女子大学の広報番組「MCLIP」のキャスターを務め、自ら企画や番組制作に関わるメディコミ科3年生の馬場彩香さんに、学校のようすや番組づくりについて聞いた。

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メディアコミュニケーション学科 3年生の馬場彩香さん
  • メディアコミュニケーション学科 3年生の馬場彩香さん
  • メディアコミュニケーション学科のMCLIP収録風景
 十文字学園女子大学 メディアコミュニケーション学科(以下、メディコミ科)では、学生の主体性を伸ばす取組として、学生主導による学校広報番組「MCLIP(エムクリップ)」の企画・制作・放送(インターネット配信)を行っている。大学のオープンキャンパスではライブ配信も行われ、過去の番組は同校のホームページで視聴することができる。

 MCLIPのキャスターを務め、自ら企画や番組制作に関わるメディコミ科3年生の馬場彩香さんに、学校のようすや番組づくりについて聞いた。

◆先生との近さが自慢

 馬場さんは、メディア学に興味がありアナウンサーを夢見て十文字学園女子大学に入学した。同大に決めたのは、予備校の先生から「十文字学園のメディコミ科なら希望していることができるのではないか」と紹介されたからという。入学してみての感想は「先生と学生の距離が近いのがうちの大学の自慢」だという。担任制があり、授業や進路、やりたいことについて気軽に先生に相談でき、また先生も学生の名前と顔が一致しているので親身に対応してくれるのだそうだ。

 メディコミ科には、MCLIPのような番組制作だけでなく、写真、雑誌、ラジオ番組制作など多様な取組みがあるといい、それぞれの学生が自分のやりたいことをきめ細やかな指導のもと実践できる環境にある。「これは大きな大学にはない良さではないでしょうか」と馬場さんは言う。そして、MCLIPの活動では「自分で考えながら成長できるという実感があります」と、夢への手応えを感じているようだ。

◆ゼミでも部活でもない活動「MCLIP」

 MCLIPの活動は少し特殊である。活動への参加は任意であり、学年を問わず番組制作に参加することができる。馬場さんは2年生のときに始め、1年と少しの活動歴だ。授業やゼミの一環というわけでもなければ、サークルや部活動というわけでもなく、学校の広報番組という位置づけにある。

 このため一定の制作予算がつき、番組の内容や効果に対して、学生たちは責任を負うことになる。大学側は、番組の再生回数やオープンキャンパスでの反応、新入生の認知度や反応などをチェックしているそうだ。

 こうして厳しい評価にさらされるわけだが、その分、学生たちはより実践的なスキルを身につけることができる。オープンキャンパスでMCLIPの放送を見て、入学してきた学生もいる。毎年4月に行われる新入生オリエンテーションでのMCLIPの認知度は70%と非常に高く、学生募集にもしっかりと貢献している。また、キャスターの馬場さんに憧れて受験し、今はMCLIPの活動に参加している後輩もいるとのことで、馬場さんも非常にやりがいを感じているそうだ。

◆自分から行動を起こすことが大切

 十文字学園女子大学のメディアコミュニケーション学科と生活情報学科の教授、講師陣には、テレビ局、出版社、IT企業と実務経験者が多いという。産学共同のプロジェクトやアクティブラーニングなどの取組みも積極的であり、インターンシッププログラムも充実している。

 実践的な環境の中、充実したキャンパスライフを送る馬場さんだが、最後に、後輩へのメッセージとして「大学生活を楽しむには自分から行動を起こすこと。これができれば充実した日々を送ることができると思います。少しでも興味のあること、やりたいことがあるのならそれは大きなチャンスです。一歩踏み出す勇気があれば大丈夫。失敗を恐れず、前に向かって突き進んでいってください!」と語っていた。

《中尾真二》

中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。エレクトロニクス、コンピュータの専門知識を活かし、セキュリティ、オートモーティブ、教育関係と幅広いメディアで取材・執筆活動を展開。ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から使っている。

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