ヘルパンギーナ、首都圏で急増…神奈川県・埼玉県も流行期へ

 毎年夏に流行する感染症「ヘルパンギーナ」が首都圏で急増している。神奈川県、埼玉県では警報基準を超え流行期に入り、東京都では過去10年でもっとも多い発生状況となっている。千葉県は8週連続で増加しており、警報基準に近づいている。

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東京都の定点あたり報告数
  • 東京都の定点あたり報告数
  • 神奈川県の定点あたり報告数
  • 埼玉県の定点あたり報告数
  • 千葉県の定点あたり報告数
 毎年夏に流行する感染症「ヘルパンギーナ」が首都圏で急増している。神奈川県、埼玉県では警報基準を超え流行期に入り、東京都では過去10年でもっとも多い発生状況となっている。千葉県は8週連続で増加しており、警報基準に近づいている。

 ヘルパンギーナは急性のウイルス性咽頭炎で、発熱と口の中にできる小さな水ぶくれが特徴。毎年5月頃より増加し始め、7月頃にかけてピークを迎える。国立感染症研究所によると、患者の年齢は5歳以下が全体の90%以上を占めているという。

 第29週(7月14日~20日)における各県の定点あたり患者報告数は、東京都が9.92人、神奈川県が8.00人、埼玉県が7.09人、千葉県が5.91人。第28週に警報基準(6.00人)を超えた東京都に続き、神奈川県、埼玉県も流行期に入った。特に東京都では前週の7.13人からさらに増加し、過去10年でもっとも多い発生状況となっている。

 7月22日に国立感染症研究所ホームページに掲載された第28週の全国の定点あたり報告数をみると、上位3県は鳥取県(8.00人)、東京都(7.13人)、大阪府(7.04人)。国内での流行は例年西から東へと推移するという。症状が回復したあとも、ウイルスは長期にわたって患者の便から排出されるため注意が必要だ。こまめなうがいや手洗いを行い、感染の予防に努めたい。
《黄金崎綾乃》

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