【全国学力テスト】福島県が生活圏別に平均正答率を公表

 福島県教育委員会は4月に実施された全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)について、生活圏別の平均正答率を公表した。同教委は地域の実情に応じた授業改善等に向けた取組みを強化していく必要があると分析している。

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生活圏別平均正答率(小学校国語)
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 福島県教育委員会は4月に実施された全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)について、生活圏別の平均正答率を公表した。同教委は地域の実情に応じた授業改善等に向けた取組みを強化していく必要があると分析している。

 全国学力テストの結果については、静岡県が全国の平均正答率を上回った小学校校長名を公表するなど、取り扱い方について反響を呼んでいる。文部科学省の実施要領では「単に平均正答数や平均正答率などの数値のみの公表は行わず、調査結果について分析を行い、その分析結果を併せて公表すること」となっている。

 福島県では、全国や県の平均正答率を上回っている科目や下回っている科目については地域ごとに異なる特徴がみられた。そのため、それぞれの地域の成果と課題を詳細に分析し、地域の実情に合わせた授業改善等に向けた具体的な取組みをさらに強化していくという。

 福島県の小学校国語Aの平均正答率は、全国平均を0.4ポイント上回る73.3%だった。「県北」では県の平均を2ポイント、「相双・いわき」では0.1ポイント上回ったが、「県中」「県南」「会津」「南会津」では県平均を0.3~1.2ポイント下回った。国語Bは、各地域で全国平均を1.9~0.9ポイント上回り、県平均は全国平均より1.5ポイント高い57.0%だった。

 小学校の算数Aは県、各地域とも全国平均を上回り、「相双・いわき」は全国平均の1.4ポイント高い79.5%だった。算数Bは、「相双・いわき」は全国、県平均を上回ったが、ほかの地域は県平均の1.2~0.3ポイント下回った。

 中学校国語Aは県と全国平均は同じ79.4%。それ以上を上回ったのが「県中」「会津」「南会津」「相双・いわき」地域だった。数学AとBは県、地域ともに全国平均を下回る結果になった。数学Aの県平均は全国平均より2.7ポイント低い64.7%だった。地域では「県中」がもっとも高く66.0%、低かったのは「南会津」の63.1%。数学Bも県平均は全国平均の3.0ポイント低い56.8%で、各地域では1.6~4.5ポイントの差がみられた。
《田中志実》

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