ベネッセ・Z会が合同記者発表、タブレットを活用した新サービスを紹介

 ベネッセおよびZ会は11月12日、合同記者発表会を開催し、ベネッセはタブレットを使った新しい英語教材「Challenge English」を、Z会は添削のやりとりをオンライン化した「iPadスタイル」をそれぞれ2015年春にスタートさせると発表した。

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Challege English、専用端末を購入する必要はなく、手持ちの端末を利用できる
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  • iPadスタイル、入試において記述式のペーパーテストは重要、手書き答案にこだわるZ会
◆Z会のオンライン添削サービス「iPadスタイル」

 もうひとつの発表はZ会によるiPadを使ったオンライン添削サービス「iPadスタイル」だ。同社はすでに試験的にオンラインでの添削サービスを対象限定で始めているが、これを来年春より、本格的なサービスとして展開する。

 「iPadスタイル」は、通信講座で出される課題や問題の回答を、iPadのカメラで撮影してオンラインで送付するもので、添削結果やアドバイス、再提出指示などもデータで送られてくる。添削のやりとり部分をオンライン化したものだが、入試がペーパー試験であり、記述問題も重要視されているため、答案作成の手書き部分にはこだわっているという。また、学習における質問なども、メッセージ機能を通じてオンラインで行うことができる。

 添削作業は、生徒から送られてきた答案用紙の画像に、添削者の書き込みや図版などをレイヤーとして重ねることで行われる。この作業もオンラインで行われるため、添削結果の返送も従来より短縮され、効果的な復習が見込める。

 Z会では現状でも、eラーニング教材の展開を行っているが、iPadスタイルの導入にあたり、オリジナルの動画教材などを追加する。教材や課題は、現状の難関校向けのコンテンツをベースに用意されるが、iPadスタイル専用のコンテンツ開発も考えているようだ。

 なお、サービス名称が示すように、現在のところiPad、iPhoneなどiOSのみの対応だが、その理由についてZ会は、iOS端末の安定性、ストレスない操作性、そして答案撮影のためのカメラの品質を考慮してのことだと説明。加えて、会員からもiPadへのニーズが高かったこともあり、iOSでのサービスとして開発したという。

 なお、iPadスタイルは2015年春にスタート。11月4日より、2015年度通信教育資料の予約申込み受付けを開始している。

※お詫びと訂正:初出時、ベネッセ「Challenge English」の金額について一部誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
《中尾真二》

中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。エレクトロニクス、コンピュータの専門知識を活かし、セキュリティ、オートモーティブ、教育関係と幅広いメディアで取材・執筆活動を展開。ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から使っている。

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