米国への留学者数、日本はピーク時の約41%に留まる世界7位

 米国の国際教育研究所(IIE)は2013/14年の米国留学者数を発表した。もっとも多かった留学生を国別に見ると、中国からの約27万人が1位、日本は過去18年間最少となる約1万9,000人で7位になった。

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2013/14 米国への留学者数国別ランキング
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 米国の国際教育研究所(IIE)は2013/14年の米国留学者数を発表した。もっとも多かった留学生を国別に見ると、中国からの約27万人が1位、日本は過去18年間最少となる約1万9,000人で7位になった。

 IIEの調査データによると、2013/14年に米国への留学者数がもっとも多かったのは中国の274,439人。前年と比較すると16.5%の増加で、米国における全留学生の31%を占める。中国に続いたのは、インドの102,439人、韓国の68,047人とアジアの国からの留学生の多さが明らかになった。

 日本からの留学生数は19,334人で、前年と比較すると1.2%の減少。46,292人が米国に留学した1996/97年以降、過去最低の数字となった。日本から米国への留学生数は、1999/2000年の46,872人を頭打ちにほぼ毎年減少を続け、現在はピーク時の約41%に留まる。

 少子化が進む日本において、米国への留学生数を中国と比較するのは難しいが、隣国の韓国と比べても留学生数の減少は著しい。韓国においても、米国への留学生数は3年連続の減少となったが、それでも68,047人と日本の約3.5倍だ。

 留学目的での分析も興味深い。日中韓で比較すると学部・大学院以外への留学生が3割以上を占めるのは日本のみ。中国からの留学生の42.1%が米国の大学院に、韓国からの54.3%が米国の大学に留学している。日本からの留学生は、学部への留学が47.4%、大学院への留学が18.4%、そのほか語学学校などが34.2%となった。

 スーパーグローバル大学構想含め、注目される日本の教育の国際化。日本の大学の留学生受入れ体制だけでなく、日本の生徒・学生の海外志向も課題のひとつなのかもしれない。
《湯浅大資》

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