リニューアルされた東京都庭園美術館、改修期間中の修復活動を紹介

 東京都庭園美術館が年の休館と改修期間を経て、11月22日にリニューアルオープンした。新たなスタートを記念して二つの展覧会「アーキテクツ/1933/Shirokane アール・デコ建築をみる」および「内藤礼 信の感情」が同時開催される。

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東京都庭園美術館が年の休館と改修期間を経て、11月22日にリニューアルオープンした。新たなスタートを記念して二つの展覧会「アーキテクツ/1933/Shirokane アール・デコ建築をみる」および「内藤礼 信の感情」が同時開催される。

リニューアルされた東京都庭園美術館は、従来展示室として使用されてきた本館に大きく改修とクリーニングが入り、敷地内には新たなホワイトキューブの大型ギャラリースペースが設けられた。

本館にて開催される展覧会「アーキテクツ/1933/Shirokane アール・デコ建築をみる」では、休館中に行われた建物内外の調査・修復活動が紹介される。1933年当時のアーキテクト達の仕事ぶりを丁寧に確認しながら、朝香宮邸誕生までのストーリーを追っていこう。塗り替えられた外壁や、復元されたインテリアの美しい輝きに、改めて目を奪われるに違いない。

白い壁面が眩しい新館ギャラリーでは、展覧会「内藤礼 信の感情」が同時開催される。97年のヴェネツィア・ビエンナーレで、世界的に有名になったこのアーティストは、本展で絵画における色彩の魅力を、改めて鑑賞者に気づかせてくれる。白い絵の具がキャンバス一面に広がった「color beginnin」シリーズをゆっくりと眺めてほしい。画面内の白が微妙な色調を持っていること、それが柔らかな光のようにこちらを包み込んでくることがわかる。

今回の二つの展覧会、全く別物に見えて、実はつながっている。本館の空間内には、内藤のもう一つの近作、木彫の小さな人物像である「ひと」シリーズが、随所に、そっと展示されているのだ。かつての宮家の人々の、静かな息遣いが聞こえる元邸宅の中にあって、内藤の物言わぬ「ひと」は、静謐のなかに鑑賞者を優しく迎え入れてくれる。この小さな「ひと」たちを探し歩くことも、本展の大きな楽しみの一つだろう。


【イベント情報】
アーキテクツ/1933/Shirokane アール・デコ建築をみる
内藤礼 信の感情
会場:東京都庭園美術館本館 (「アーキテクツ」展)、新館ギャラリー1及び本館 (「内藤礼」展)
住所:東京都港区白金台5-21-9
会期:11月22日から12月25日
時間:10:00から18:00 (12月22日から25日は20:00まで開館)
休館日:第2・第4水曜日(12月24日は特別開館)
料金:一般700円 大学生560円 中・高校生・65歳以上350円 (観覧当日に限り両展覧会鑑賞可能)

東京都庭園美術館リニューアルオープン。二つの展覧会で新スタート

《K.H》

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