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【就活】勉強だけ頑張っていても、企業が振り向いてくれない”当たり前”の理由

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「【サイト代表・高嶌のコラム】勉強の成果を企業に認めてもらうために必要な、2つのアピールポイントについて」
  • 「【サイト代表・高嶌のコラム】勉強の成果を企業に認めてもらうために必要な、2つのアピールポイントについて」
  • ■これが、採用に成績を活用する企業だ
 2016卒の採用スケジュールの変更は、大学生が学業に集中できる環境を整えることが目的とされています。ですが、残念ながら、その目的が叶う可能性は極めて低いと思われます。
 就職活動サイト「JOBRASS」を運営するアイデムの調査によれば、スケジュールの変更によって「学業に集中できる」と回答した就活生は、わずか1割に留まっています。

 ですが、それも無理のないことでしょう。
 詳しくは下にある「編集部おすすめのニュース」の記事をご覧いただきたいのですが、今回のスケジュール変更によって、冬休みと春休みに就職活動(説明会や選考への参加)を行いにくくなりました。
 いままでなら学業とかぶらない時期に就職活動を行えましたが、今回の採用スケジュール変更によって、就活生は学業と就職活動を同時並行で進めなければならなくなったのです。

◆勉強だけを頑張っていても、企業はなかなか振り向いてくれない
 加えるならば、企業は勉強だけ頑張ってきた就活生を、残念ながらそこまで高く評価してくれません。それは(一部企業を除いて)成績証明書を内定後に提出するところからも明らかでしょう。

 外資系企業などですと、選考中にGPA(Grade Point Average)と呼ばれる成績評価の指標の提出を求めるところもあります。また、日系企業でも三菱商事やKADOKAWA、富士通や凸版印刷などが、採用活動で成績を評価指標として設けています。
 ですが、大半の企業は導入していません。

 企業が就活生の学力・成績にあまり強い関心を示さない理由はいくつかあります。大きなポイントとしては、次の3点があります。

 1. 大学生が勉強するのは、当たり前のことだから
 2. 勉強と仕事における頭の使い方は異なるから
 3. 仕事はチームワーク、協調性が重要だから

◆1. 大学生が勉強をするのは、当たり前のことだから
 まず、大学生の本分は学業です。よって「勉強を頑張ってきました」というアピールは「当たり前のことを当たり前にやってきました」とアピールしているだけに等しいです。当然、当たり前のことをアピールしても企業には響きません。
 研究職やデータ分析系の仕事などでは、その頑張りがきちんと評価されることも多いですが、特に文系就職では学業だけで企業の興味を惹きつけるのは、残念ながらなかなか厳しいです。それが現在の就職活動です。

◆2. 勉強と仕事における頭の使い方は異なるから
 勉強は基本的に「机に向かって、一人で黙々と取り組む」ものです(ゼミやフィールドワークなどもありますが)
 ですが、仕事は「頭と体を共に使い、チームで取り組む」ものです。そもそも頭と体の使い方が、勉強と仕事では違います。
(逆に言えば、勉強のなかで仕事で求められる頭と体の使い方ができていれば、問題はないということです)

 また、勉強は同じ世界の人とのみ関わります。文学部であれば文学部の学生と、法学部であれば法学部の学生と、といった具合です。
 そうして同じ世界の人同士で関わっていると、コミュニケーションの取り方が少し乱暴になってきます。たとえば、あるテーマで議論しているときに、そこで求められる前提知識は持っていて当然と考えがちです。

 ですが、これは面接やグループディスカッションで、最もやってはならないことです。相手と自分が同じ知的水準・知的背景を持っているとは限りません。
 よって、誰に対しても分かりやすい、相手が理解できるコミュニケーションを心がけなければなりません。たとえば、専門知識は平易な言葉に噛み砕いて説明する、といった具合です。

 特に日系企業は、組織としての一体感・協調性を重視するので、相手に配慮したコミュニケーションが取れる就活生を求めています。

◆3. 仕事はチームワーク、協調性が重要だから
 仕事はチームで行うものです。
 営業は営業一人で仕事を完結することはできません。企画も、マーケティングも、総務も、人事も、エンジニアも、調達も、どんな職種でもそれは同様です。
 仕事においては、なによりも「チームワーク」が重要となります。

 ですが、すでに述べたように、勉強は「一人で机に向かって黙々と取り組むもの」というイメージ(先入観)を抱かれやすいです。そのため「チームワークがないのではないか」「協調性がないのではないか」と思われてしまう可能性が極めて高いです。

◆アルバイトやサークルは、仕事に通じる経験が詰める
 企業は、アルバイトやサークルで活動した経験に惹かれやすいです。なぜならそこでの経験は、仕事に通じるものだからです。
 学業は基本的に「答えのある課題に取り組む」ものです。大学時代になるとゼミなどもあるので一概にそうは言えませんが、教授・講師に教わった通りのことをテストで回答して評価をもらいます。

 ですが、仕事で取り組む課題には、答えがありません。自分なりに考えて、与えられた課題を解決しなければなりません。
 そこで求められるのは「教えられた知識を覚えて、必要に応じて引っ張り出す」ことではなく、「自分なりに課題解決に必要なことを考え、最適な解を導き出す」ことです。

 アルバイトやサークルで経験できることの大半に、あらかじめ回答は用意されていません。よって、アルバイトやサークルでなにかしらの課題を解決してきた経験は、仕事に通じるものがあるのです。

◆「仕事で求められる頭と体の使い方」と「協調性」がアピールできればOK
 もちろん、上記のような経験を学業を通して積めていれば、それをストレートにアピールすれば大丈夫です。
 ここで必要なのは、先にもお伝えしましたが、

 ・答えのない課題を解決するための、頭と体の使い方
 ・協調性

 学業を通してこの2つを発揮してきたことをアピールしましょう。

 やりたいことが見つからない、アピールできる経験がないという就活生は、アルバイトやサークル、あるいは同様の経験を通して、まず自分を磨きましょう。アピールできる経験がない……と嘆いているだけでは、なにも変えられません。そこで一歩を踏み出せる行動力もまた、企業が求めているものです。
 もちろん、ただ単に取り組むだけでは意味がありません。前述のように、そこでなにかしらの課題を解決した、壁を乗り越えた経験が必要です。その点は忘れないようにしましょう。

【サイト代表・高嶌のコラム】勉強の成果を企業に認めてもらうために必要な、2つのアピールポイントについて

《My Career Center代表 高嶌悠人(たかしま・ゆうと)@My Career Center web》

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