【中学受験】中学入試に英語導入の動き、帰国生以外にも実施

 大妻中野中学校は1月13日、2016年度の中学入学選抜試験において、「英語」を受験科目とする入試回を新設することを発表した。英語試験導入の動きはさらに広がると見られている。

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 大妻中野中学校は1月13日、2016(平成28)年度の中学入学選抜試験(2016年2月実施)において、「英語」を受験科目とする入試回を新設することを発表した。文部科学省が外国語学習の必修化を若年化する方針を示していることが影響し、英語試験導入の動きはさらに広がると見られている。

 大妻中野によると、同校が導入する「英語入試」の主な対象者は国内小学校に在籍する一般児童で、海外帰国生でない児童も英語での受験が可能となる。これまでも英語を受験科目とする中学校はあったが、その多くは海外帰国生を対象としたものが多い(慶應SFCは希望により一般入試で英語参考テストを受験することも可能)。

 大妻中野は、「海外帰国生入試」や「アドバンスト選抜入試・コア選抜入試」における英語科目の入試を継続しながら、「英語入試」を新たに導入することを決定した。同校では、英語入試を経て入学する生徒たちが、帰国生と共に同校のグローバルリーダー育成教育の先導役となることを目指すとしている。

 こうした動きは同校に留まらず、たとえば横浜にある桐蔭学園は今年の2月に実施される2015(平成27)年度入試の二次午後入試で英語試験を実施する。

 英語導入の動きが拡大すると、中学受験対策は変化し、受験生ならびに進学塾に大きな影響を与えることが予想される。入試動向の変化や、塾の今後の対応にも注目したい。
《佐藤亜希》

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