約半数の高校が「アクティブラーニング型授業」を実施

 アクティブラーニング型などの一方向的な講義形式ではない授業を実施している高校は47.1%に上り、実施していない高校(33.5%)を上回ることが、リクルートマーケティングパートナーズが1月29日に発表した調査結果より明らかになった。

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アクティブラーニングなど授業改善の実施
  • アクティブラーニングなど授業改善の実施
  • 生徒が将来社会で働くにあたり「特に必要とされる能力」「生徒が現在持っている能力」
  • 進路指導の難易度
  • 進路指導の困難の要因
 アクティブラーニング型などの一方向的な講義形式ではない授業を実施している高校は47.1%に上り、実施していない高校(33.5%)を上回ることが、リクルートマーケティングパートナーズが1月29日に発表した調査結果より明らかになった。

 「2014年 高校の進路指導・キャリア教育に関する調査」は、全国すべての全日制高校の進路指導主事4,838人を対象に実施し、1,140人の回答を得た。調査期間は2014年10月6日~10月31日。調査は隔年で実施している。

 アクティブラーニング型授業への転換を実施している高校は47.1%。大学・短大進学率別に見ると、進学率が高いほど実施率が高く、大学・短大進学率70%以上の高校では56.6%が実施している。また、高校所在地別に見ると、南関東で59.9%、北陸で54.8%、北海道で51.9%と半数を超える。

 生徒が将来社会で働くにあたり、必要とされる能力は、1位「主体性」55.7%、2位「課題発見力」43.1%、3位「実行力」35.3%。一方、生徒が現在持っていると思う能力は、1位「規律性」40.4%、2位「傾聴力」25.0%、3位「柔軟性」18.4%。将来社会で必要とされるが、実際に高校生が持っている能力は低く差分が大きいのは、「主体性」「課題発見力」「実行力」などの主体的に行動する力であった。

 進路指導を「難しい」と感じている教員は90.0%に上る。難しさを感じる要因は、1位「進路選択・決定能力の不足」26.1%、2位「教員が進路指導を行うための時間の不足」26.0%、3位「学習意欲の低下」23.1%、4位「入試の多様化」19.7%、5位「学力低下」19.2%、6位「課程・家族環境の悪化・家計面について」17.8%となった。

 進路指導の難しさを感じる要因を自由回答方式で質問したところ、「すべてにおいて受け身の姿勢の生徒が目立つ」「自分で考えようとしない(誰かに頼る)傾向が強くなってきている」「変化する学部や学科の多様化に十分対応できない」「入試の易化のため学習意欲の低下が生じている」といった意見があった。
《工藤めぐみ》

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