2012年の海外留学者数が8年ぶりに増加、留学先1位は中国

 日本人の海外留学者数が2012年は6万138人に上り、2004年以来8年ぶりに増加したことが、文部科学省の取りまとめより明らかになった。留学先は2011年までトップだったアメリカを1,588人上回り、中国が1位となった。

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日本人の海外留学生数(2011年まで)
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 日本人の海外留学者数が2012年は6万138人に上り、2004年以来8年ぶりに増加したことが、文部科学省の取りまとめより明らかになった。留学先は2011年までトップだったアメリカを1,588人上回り、中国が1位となった。

 文部科学省は、経済協力開発機構(OECD)の2012年の統計をもとに日本人の海外留学者数を集計している。また、日本学生支援機構が毎年調査している外国人留学生在籍状況調査についても、2014年度の結果が取りまとめられた。

 2012年統計による日本人の海外留学者数は、前年比2,637人増の6万138人で、2004年以来8年ぶりに増加した。留学者数の多い国は、1位「中国」2万1,126人(前年比3,165人増)、2位「アメリカ」1万9,568人(同398人減)、3位「イギリス」3,633人(同218人減)、4位「台湾」3,097人(同236人増)、5位「ドイツ」1,955人(同88人増)、以下、オーストラリア、カナダ、フランス、韓国、ニュージーランドが続いた。文部科学省によると「留学先が多様化している」という。

 一方、日本学生支援機構が調査した2014年5月1日現在の外国人留学生数は18万4,155人で、前年と比べ1万6,010人(9.5%)増加した。留学生数18万4,155人のうち、高等教育機関に在籍する外国人留学生数は13万9,185人(前年比2.7%増)、日本語教育機関に在籍する外国人留学生数は4万4,970人(前年比37.8%増)であった。

 出身国別に見ると、1位「中国」9万4,399人(前年比3,476人減)、2位「ベトナム」2万6,439人(同1万2,640人増)、3位「韓国」1万5,777人(同1,506人減)、4位「ネパール」1万448人(同4,641人増)、5位「台湾」6,231人(同571人増)の順に多かった。アジア地域からの留学生が92.7%を占める。
《工藤めぐみ》

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