阪大、全学部にAO・推薦「世界適塾入試」を導入…2017年度から

 大阪大学は3月3日、平成29(2017)年度から「世界適塾入試」と題したAO入試、推薦入試を全学部で導入すると発表した。募集定員は、入学定員の約1割とする。これに伴い、一般入試後期日程は平成29年度入試から募集停止となる。

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「世界適塾入試」の導入
  • 「世界適塾入試」の導入
  • 「世界適塾入試」の種類
  • 各学部での取組みと募集人員
  • 「世界適塾入試」の日程
 大阪大学は3月3日、平成29(2017)年度から「世界適塾入試」と題したAO入試、推薦入試を全学部で導入すると発表した。募集定員は、入学定員の約1割とする。これに伴い、一般入試後期日程は平成29年度入試から募集停止となる。

 同大は、1838年に緒方洪庵が開いた「適塾」が原点で、2031年の創立100周年において「世界適塾」として世界トップ10の研究型総合大学となることを目指している。そのため、従来の価値観や能力にとらわれない多様な資質を有する学生を受け入れることが重要と考え、「世界適塾入試」を全学に導入するという。

  「世界適塾入試」は、各学部で実施するAO入試、推薦入試の総称。「世界適塾AO入試」「世界適塾推薦入試」「国際科学オリンピックAO入試」の3種類あり、学部・学科によって出願要件や推薦要件、提出書類などが異なる。

 AO入試と推薦入試では、大学入試センター試験の受験が必須。このほか、高校の成績や課題研究の実績、国際バカロレア資格、TOEFLやIELTSなどのスコア、スーパーサイエンススクール生徒研究発表会の出場経験、全国規模の科学分野コンテストでの成績、提出書類、口頭試問(面接)などから、志願者の能力、意欲、適性を多面的・総合的に評価するという。

 国際科学オリンピックAO入試は、過去3年間において国際科学オリンピック(数学・物理・化学・生物学・地学・情報)に日本代表として出場した人が対象となる。

 募集定員は、平成31(2019)年度に入学定員の約10%と設定している。出願期間は、AO入試と推薦入試が平成28年(2016)年11月上旬、国際科学オリンピックAO入試は同年10月中旬となる。

 平野俊夫総長は「世界に羽ばたく高い志を有する有能な若者を大阪大学に一人でも多く来ていただきたいという思いで創設しました。従来の学力のみにとらわれない、皆様一人一人の実績ややる気を重視する入試プログラムです」とコメントしている。
《奥山直美》

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