大分県「教育情報化推進戦略2015」…情報活用能力の育成に重点

 大分県は「大分県教育情報化推進戦略2015」を策定して公開した。2年前から毎年策定しており、今年度は「教育情報化推進組織の定着」などを中心に、子どもたちの「思考力・判断力・表現力」につながる情報活用能力の育成に重点を置く。

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大分県情報化推進戦略2015
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 大分県は「大分県教育情報化推進戦略2015」を策定して公開した。2年前から毎年策定しており、今年度は「教育情報化推進組織の定着」などを中心に、子どもたちの「思考力・判断力・表現力」につながる情報活用能力の育成に重点を置く。

 大分県は平成25年に「教育情報化の推進による大分の将来を担う子どもたちの育成」を目的に「大分県教育情報化推進戦略2013」を策定。日々、情報社会が進歩していることから、「戦略」を毎年更新している。

 今年度は、「子どもたちの力と意欲の向上に向けた『芯の通った学校組織』活用推進プラン」と連動し、「教育情報化推進組織の定着」「子どもたちの情報活用能力の育成」「学校教育の情報化」を柱にしている。

 学校の情報化を効果的に推進するために、県立学校および市町村立学校に「学校教育情報化推進委員会」を設け、校長を「学校CIO」、教頭等を「情報化推進リーダー」として位置づけて組織的な運用の定着を目指す。また、学校の情報セキュリティ委員会は、情報セキュリティ危機事案の検証と対応など、教職員に対する研修等にも取り組む。

 小中学校では、言語活動の充実のためのICT活用で、子どもたちの「学びに向かう力」「思考力・判断力・表現力を育成する授業」を目指す。県立中学校では、双方学習支援システムと電子黒板の利用やデジタル教科書を活用した実践授業を行う。

 高校では、ソーシャルメディア活用に関する情報モラルの育成や言語活動を充実させ、生徒の表現力を育成していく。さらに1人1台の端末の活用法を研究・実施する。

 また、平成25年から高校では「大分県学校総合成績管理システム」を導入し、生徒の出欠席確認や成績処理を行い時間短縮を図っている。27年度は中学校への導入を検討し、高校では前年度に開発した入学から卒業までの生徒情報を管理する「高校入学者選抜処理システム」を活用して環境整備していく。

 詳しい内容はホームページで見ることができる。
《田中志実》

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