夢を目指して…十文字学園女子大新学科第一期生が語る女子大の良さと学び

 十文字学園女子大学は、2015年4月より人間生活学部に「文芸文化学科」と「健康栄養学科」を新設した。第一期生である「文芸文化学科」小川さんと「健康栄養学科」松本さんに、学園生活や学び、将来の夢などを聞いた。

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健康栄養学科1年松本さん(左)、文芸文化学科1年小川さん(右)。真ん中は、学園キャラの「プラスちゃん」。
  • 健康栄養学科1年松本さん(左)、文芸文化学科1年小川さん(右)。真ん中は、学園キャラの「プラスちゃん」。
  • 健康栄養学科1年松本さん(左)、文芸文化学科1年小川さん(右)。真ん中は、学園キャラの「プラスちゃん」。
  • 健康栄養学科1年松本さん
  • 健康栄養学科1年松本さん
  • 文芸文化学科1年小川さん
  • 文芸文化学科1年小川さん
  • 小川さんの勉強の跡。丁寧に情報を精査している。
  • 学園内には、学生ホールや多目的スペース「プラスちゃんルーム」が充実している
◆運動学にも精通した「新しい」栄養士を目指して

--ご自身についてと、入学のきっかけを教えてください。

松本さん:健康栄養学科1年の松本です。入学を決めたのは高校3年生の夏で、学園のことは進路相談をした当時の先生から教えてもらいました。

 栄養学に興味を持つようになったのは、運動部で部長を努めていた高校時代のことです。体調を崩す部員に何かできないかと考えるなかで、栄養の面からサポートしたいと思うようになり、栄養士を志し始めました。中学生時代に病院で食事を提供する職場体験学習をしたことも、栄養について興味を持つきっかけになっています。

 具体的な進路を考え始めたのは、高校3年生の5月頃です。その頃からオープンキャンパスに行き始め、情報を集めました。栄養士になるためならほかにも大学はありますが、自分が大好きなスポーツについても学びながら栄養士を目指せる点が入学の決め手となりました。健康栄養学科は4年制のため、入学当初は「長いな」と思いましたが、栄養学と運動学を両方学ぶ時間が長くとれるため、今では良い選択だったと思っています。

◆実践と座学、身になるカリキュラム

--健康栄養学科ではどのような授業が人気ですか。

松本さん:食品の性質や調理器具の特徴、調理の際に気をつけるポイントなどを学ぶ「調理学」が人気です。週に1度、調理実習があるので、座学で学んだことを実際に調理の場で生かせます。私自身、実習で学んだ手作りホワイトソースのグラタンを家族に振る舞い、喜んでもらったことがあります。2・3年生になれば、給食メニューや病院食についても触れられるようになり、実践的な講座内容が組まれています。

 私のお気に入りの授業は、情報の授業ですね。とにかく、先生が面白いです。1年生は情報処理演習の授業が必須で、パソコンを利用して文書を作成したり、パワーポイントでプレゼンテーションの練習をしたりしています。

 中学・高校の保健体育の先生を目指す授業もあります。私のように栄養士を目指す子が多いですが、友人には学校の栄養教諭を目指して勉強に励んでいる子もいます。また、栄養士は学校や病院、福祉施設、企業の食堂などと活躍できる場が広いので、どのような分野で栄養士になっても良いよう、さまざまな授業が用意されている印象です。

◆親身な教授陣と整った学習サポート環境

--健康栄養学科の授業の雰囲気を教えてください。

松本さん:どの学科も魅力的な先生方で、授業後でも先生を囲んで話をしたり、質問を行うなど先生と生徒の関係性が良い授業が多いです。一見すると怖そうな先生もいますが、質問をするとやさしく丁寧に応えてくれる先生方ですね。学習支援が受けられる「リメディアル教育センター」を活用している友人も多いです。

 学科の学生数は全体で118名ですが、授業には少人数のグループワークで取り組むことが多く、毎週違う人と交流する機会が設けられるのでたくさんの友達ができます。女子同士だと、「みんなで頑張ろう」という気持ちになれることも女子大の授業ならではの特徴だと思います。

◆実社会で活躍する栄養士を目指したボランティア活動

--学業外で行っている活動はありますか。

松本さん:週に2、3日程度のバイトや、インカレのダンス部に所属しています。そのほか、学科の先生が紹介してくれたボランティア活動にも参加しています。最近では、新座市の小学校で行われる新体力テストにボランティアスタッフとして参加しました。また、先生が紹介してくれるボランティア活動のほか、ボランティア活動に一定時間携わると、それを1単位として認定してもらえる単位認定制度もあります。

--将来の夢や目標について、また、夢の実現のために努力していることがありましたら教えてください。

松本さん:スポーツ分野に関わる栄養士になりたいと思っていますが、小学校など教育の場で活躍することにも興味があり、栄養学と運動学の授業はもちろん、保健体育の先生になるための教職科目も選択しています。そのほか、小学生との関わるボランティア活動に積極的にも携わるようにしています。

 先日は、学童保育に関わり子どもの居場所づくりを支援する活動に参加しました。この夏にも、小学校へ行き子どもの遊びに関わり、先生としての経験を積もうと思っています。

◆夢に向かい、日々の学びを大切に友人と助け合う

--十文字学園はもちろん、これから大学受験を控えている理系女子に向けてアドバイスはありますか。

松本さん:私は数学が苦手でしたが、入学して改めて数学と化学は大事だな、と思っています。健康栄養学科は専門性の高い授業ばかりで、高校で学んだ知識が重要な場合が多くあります。だからこそ、入試のためだけではなく、将来に向かって学べると良いと思いますし、私自身も、つまずきながらも友人同士で助け合いながら勉強を進めています。

--ありがとうございました。

 運動や教育の専門知識や技能をもち、ボランティア活動などの学外活動で経験を積んだ新しいタイプの栄養士を目指すことができる「健康栄養学科」。実社会での体験を促す先生方のサポートや、学生の学習支援や学習相談を行う「リメディアル教育センター」の利活用など、学生が社会に飛び立つ支援が充実しているようすだ。

 十文字学園女子大学では、「文芸文化学科」と「健康栄養学科」はもちろん、人間生活学部では定期的に「幼児教育学科」「児童教育学科」「人間発達心理学科」「人間福祉学科」「食物栄養学科」「生活情報学科」「メディアコミュニケーション学科」のオープンキャンパスを開催している。夏休みを利用して参加しやすいよう、夏期は今後7月19日(日)、26日(日)、8月23日(日)に開催予定。オープンキャンパス情報や学科カリキュラム、特徴は同学園Webサイトで確認できる。
《佐藤亜希》

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