「学びたい」が続く、タブレットで英語も学べるスマイルゼミ…自由研究にも対応

 「イード・アワード2015 子ども英語教材」で、ジャストシステムの「スマイルゼミ」が小学生の最優秀賞ならびに全4部門の部門賞を獲得した。タブレットを活用したデジタル教材ならではの工夫やサービス内容について話を聞いた。

教育ICT その他
スマイルゼミ担当者の皆さん
  • スマイルゼミ担当者の皆さん
  • スマイルゼミ担当さの皆さん
  • 寺尾房代氏
  • 青木昌子氏
  • 浅田みどり氏
  • 久保村一樹氏
  • スマイルゼミの英語学習の画面の一例
  • スマイルゼミの英語学習の画面の一例
 英語教育の早期化が進むなか、英語教材も多様化している。子どもの学習スタイルとして定着しつつあるタブレット教材も、英語学習に対応してきている。「イード・アワード2015 子ども英語教材」で小学生の最優秀賞を獲得した「スマイルゼミ」を提供するジャストシステムに、タブレットを活用したデジタル教材ならではの工夫やサービス内容について話を聞いた。

 対応してくれたのは、ジャストシステムのILS事業部マーケティング部の寺尾房代氏、ILS事業部教材部の青木昌子氏、浅田みどり氏、ILS事業部開発部の久保村一樹氏の4名だ。

--小学生の最優秀賞ならびに多くの部門賞をご受賞されました。おめでとうございます。

寺尾氏:ありがとうございます。スマイルゼミは、自宅で安心して使っていただける専用のタブレットを採用し、小学生向けの講座として2012年に始まりました。小学生の通信教育というと、これまでは紙がメインで、最初は喜んで始めたものの、次第に飽きてしまい続かないといった声がありました。そこで、デジタルならではの“楽しい仕掛け”を取り入れ、続けられる工夫を盛り込んでいます。英語においては、ネイティブな発音に絶えず触れられるのは、デジタルならではの利点であると思っています。

◆パパにも好評な家族専用SNS

--保護者からのご意見としてはどんなものがありますか。

寺尾氏:スマイルゼミでは、お子さんが学習した結果が保護者のメールに毎日届くようになっています。最大10個のメールアドレスに送れるので、お父さん、お母さんだけでなく、おじいちゃん、おばあちゃんまで、家族みんなで見守ることで、お子さんのモチベーションアップにもつながります。

 また、保護者はお子さんに対してメッセージを送れるようになっています。親は子どもをほめたいと思っていても、つい「もっと頑張れ」と言いがちです。ですので、返信機能では保護者がほめやすいサンプルのコメントを用意しています。

 家族のみのSNSもあり、なかなかお子さんとコミュニケーションが取れないお父さんから大変好評です。仕事で忙しいお父さんもお子さんのようすがわかり、SNSで声をかけることで家族のコミュニケーションツールとして役立っています。

◆学習進度に合わせて選べる英語コース

--英語教材を作るにあたって気を付けたのは、どんな点でしょうか。

浅田氏:英語は小学校ではまだ教科ではありませんが、まず興味をもって続けてもらうことが大事です。いかに楽しみながら学べるかに重点をおきました。保護者の方から「これまで授業で発言できなかった子が、積極的に手を上げるようになった」というご感想もいただいているので、これからもお子さんの可能性を伸ばせる教材づくりをしていきたいと思います。

寺尾氏:成果が見えることも意識しています。英会話教室などの場合、保護者が、我が子はどれだけ英語を身に付けられたのか、実感できる場があまりありません。そこで、「子どもがどれぐらい覚えられたか」ということを保護者がきちんとわかるようにしました。また、子ども自身も確認できるようにしたことで、モチベーションアップにつながり、続けられる仕組みにもなっています。

--最近、早くから英語教育を始める方が増えている傾向はありますか。

青木氏:全体の傾向として、ここ2~3年の間に英語への興味が低年齢化してきたことは感じています。スマイルゼミの英語は、標準クラスの会費で受講できる「ベーシック」のほかに、有料オプションで「英語 プレミアム」(毎月払いの場合、月790円)というコースもあるのですが、こちらのプレミアムが大変好評です。「英語の講座もあるからスマイルゼミを選んだ」というご意見もたくさんいただいています。

 また、英語の講座では、聞くことに加えて、話すことを重視して教材を提供しています。お手本の音声の可視化だけでなく、お子さんが発音した音声もカラオケの波形のようにわかりやすく可視化しています。

--発音の可視化というのは、デジタルならではの機能ですね。小学生の英語は、海外経験や入学前の勉強などでスタートから差が出やすい教科ですが、その対応はどうされていますか。

青木氏:英語には、ホップ・ステップ・ジャンプの3コースがあり、それぞれお子さんの成長に合わせてご提供しています。まずホップは、音を吸収する低学年向けで、聞くことと話すことを楽しんで学習できるプログラムになっています。3~4年生以上はステップで英語を聞く、話すに加え、読む力を身に付けられるようになります。そしてジャンプは、高学年向けで、英検5級を目指します。ですので、先取り学習をしているお子さんは、低学年でもステップやジャンプから始めることが可能です。

久保村氏:小学生だけでなく、中学生向けにも今夏から新たに「英語プレミアム[先取り英検]」というオプションコースを開講しました。中学で習う3年間分の範囲を約1年半で先取り学習し、中学2年生で英検3級合格を目指すコースです。キャラクターを使ったストーリー仕立てで会話や文法を学んでいきます。また、全国ランキングを導入し、全国の受講生たちと勉強のスコアを競い合える仕組みになっています。
《相川いずみ》

教育ライター/編集者 相川いずみ

「週刊アスキー」編集部を経て、現在は教育ライターとして、ICT活用、プログラミング、中学受験、育児等をテーマに全国の教育現場で取材・執筆を行う。渋谷区で子ども向けプログラミング教室を主宰するほか、区立中学校でファシリテーターを務める。Google 認定教育者 レベル2(2021年~)。著書に『“toio”であそぶ!まなぶ!ロボットプログラミング』がある。

+ 続きを読む

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top