上位の生徒に評定「5」付与…10/15大阪市統一テスト実施

 大阪市教育委員会は10月15日、すべての大阪市立中学校参加の「大阪市統一テスト」を実施する。平成28年度高校入試から、内申書が「絶対評価」になったことを受け、生徒の公平性を担保するために導入される。テストで上位の生徒には、一定の内申点が与えられる。

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  • 内申書の公平性のための大阪府の方針
 大阪市教育委員会は、10月15日、すべての大阪市立中学校参加の「大阪市統一テスト」を実施する。平成28年度高校入試から、内申書が「絶対評価」になったことを受け、生徒の公平性を担保するために導入される。テストで上位の生徒には、一定の内申点が与えられる。

 大阪府教育委員会では、平成28年度高校入試から、調査書(内申書)の評定(内申点)を「相対評価」から「絶対評価」に変更する方針を示していた。平成27年4月に大阪府が中学3年生の評定(内申点)に関する府内統一基準を決定したことを受け、市では「平成28年度大阪府公立高等学校入学者選抜における調査書に記載する評定等に関する方針」を改定。中学校間での公平性を担保する府内統一基準に加え、生徒間でも公平性を担保する「真の絶対評価」を導入するため、すべての大阪市立中学校が参加する「大阪市統一テスト」が行われることになった。

 テストは5教科(国語・数学・社会・理科・英語)で実施され、その結果は生徒ひとりひとりの評定(内申書)に活用。テストで、全市の得点分布のうち上位6%に入る生徒には、該当する教科で必ず評定「5」が与えられる。上位18%に入る生徒には評定「4」、上位39%に入る生徒には評定「3」が与えられる。

 評定は「知識・理解」「技能」および「思考・判断・表現」などの学力を客観的に評定し、「関心・意欲・態度」の評価は、別途、特筆すべき点を文章にして記載する。市統一テストだけで評定が決まるわけではなく、中学校での日常の学習成績も評定につながる仕組みだとしている。
《黄金崎綾乃》

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