Z会、グリー、デジタル・ナレッジ、ReDucateが2016年の教育サービスを発表

 Z会、グリー、デジタル・ナレッジ、ReDucateの4社が2016年における新サービスを発表した。Z会は小学3、4年生向けのタブレットコースを新設するほか、中学生向けに高校受験コースを全面刷新し、2016年春より開講する。

教育ICT ソフト・アプリ
ReDucate 代表取締役社長の石井学氏(写真左)と、代表取締役副社長の田中耕平氏
  • ReDucate 代表取締役社長の石井学氏(写真左)と、代表取締役副社長の田中耕平氏
  • 株式会社Z会 幼小事業部事業部長の加藤久和氏
  • 株式会社Z会 公立中高事業部指導課数学担当主任の小西勲氏
  • Z会「小学生タブレットコース」(小学3,4年生)※画像は開発中のもの
  • Z会「小学生タブレットコース」の学習カレンダー※画像は開発中のもの
  • Z会「小学生タブレットコース」の概要
  • Z会「高校受験コース」(中学1,2,3年生)※画像は開発中のもの
  • Z会「高校受験コース」の概要
◆動画で生の英語を学べる「きこえ~ご」…楽天英語教育部門も開発に携わる

 「きこえ~ご」は、第11回日本e-Learning大賞を受賞した英語学習アプリ「えいぽんたん」をリリースしたReDucateの新作アプリ。250以上の動画を見ながら、英語のフレーズや単語を手軽にスマホで学習できる。

 「えいぽんたん」で好評だった、自分の英語力にあった問題を出題してくれる機能のほか、学習にあわせて自分の島が育っていく“島づくり”ゲームの要素をもっている。豊富な学習方式も特徴のひとつで、正しい単語を答える“単語選択”のほか、アクセント、スペル、文章など、ユーザーの学習レベルに応じた様々な形式の問題が出題される。ReDucateの出資企業である楽天からは、楽天の社内英語教育部門の担当も開発に携わり、“生きた英語に徹底的に触れる学習体験”をめざしたという。

 動画はスピーチや日常会話、ビジネスなどのジャンルがあり、難易度別に250本以上用意されている。アプリ自体は基本的に無料で、動画などの一部コンテンツは課金制。さらに、動画が見放題になる月額課金の「プレミアムコース」も用意されている。

◆GREEのネットリテラシーを学ぶ中学生向けアプリ

 GREEからは、ネットリテラシーをゲーム形式で学ぶアプリ「魂の交渉屋とボクの物語 ―Soul Negotiator―」を教育現場で活用する教職員用「学習指導ガイド」が発表された。このアプリは、スマートフォンの長時間使用による依存やSNSの不適切投稿など、10代の生徒が陥りやすいケースをテーマに、シナリオ形式で情報モラルを学んでいける。ゲームを進めていくと、次の行動の選択肢が提示され、選んだ行動によって、エンディングが変化する。同日発表された「第12回 日本e-Learning大賞」のゲーミフィケーション部門賞を受賞した。

 ガイドでは、アプリを使う際の授業構成や指導上の注意などがまとめられており、来春からサービス開始予定。GREEでは今後もグリーは今後も教育機関と連携し、インターネットやスマートフォンの正しい利用促進を行っていくとしている。
《相川いずみ》

教育ライター/編集者 相川いずみ

「週刊アスキー」編集部を経て、現在は教育ライターとして、ICT活用、プログラミング、中学受験、育児等をテーマに全国の教育現場で取材・執筆を行う。渋谷区で子ども向けプログラミング教室を主宰するほか、区立中学校でファシリテーターを務める。Google 認定教育者 レベル2(2021年~)。著書に『“toio”であそぶ!まなぶ!ロボットプログラミング』がある。

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