中央大、法学部を首都圏移転など「Chuo Vision 2025」

 中央大学は11月9日、創立130周年を機に策定された中長期事業計画「Chuo Vision 2025」概要を、中央大学ホームページに掲載した。複数の新学部の創設、法学部を後楽園キャンパスに移転させ2大キャンパス体制を形成することなどを盛り込んだ。

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 中央大学は11月9日、創立130周年を機に策定された中長期事業計画「Chuo Vision 2025」概要を中央大学ホームページに掲載した。複数の新学部の創設、法学部を後楽園キャンパスに移転させ2大キャンパス体制を形成することなどを盛り込んだ。

 中長期事業計画「Chuo Vision 2025」は、今後10年間の改革についてまとめたもの。「複数の新学部の創設」「文系学部の一部(法学部)の都心キャンパスへの移転」「グローバル化の推進」などを基本方針とし、世界に存在感のある大学を目指す。

 教育組織の改編・創設では、ICT系、メディア表現系、多言語多文化系などの複数学部の新設を計画。これらは比較的親和性の高い総合政策学部を発展改組し、学部単位の教員組織を学術院という大きな単位に改編することで実現させるという。さらに、高齢化や福祉など地域社会が抱える課題を解決するための政策形成やマネジメント、健康づくりやスポーツ振興などに関する教育研究を行う学部を創設するとしている。新学部については構想検討委員(仮称)を設置し、2019年頃の創設に向けて検討を進める。

 また、多摩キャンパスと複数の都心キャンパスを2大キャンパスに集約する。多摩キャンパスは、グローバル・ラウンジや遠隔授業設備などの施設・設備を充実させ、グローバル・キャンパスとしての特色を強化。また、国際寮の充実させるのほか、新学部開設に伴い、必要な教育施設を2019年までに建設する。複数の都心キャンパスは、最大規模の後楽園キャンパスに集約させるとともに、多摩の文系学部の一部を移転し、文理双方の教育研究を展開する。移転の第1候補は法学部、法科大学院と一体的に配置するとしている。都心キャンパスの整備は2022年完成予定。

 中央大学は「グローバル・プロフェッショナル」の概念を掲げ、すべての科目を英語で教えるグローバルFLPや国際共同学位など、国際通用性の涵養と専門分野の学修を両立させるカリキュラムを構築。このほか、10年後までに達成する目標数値を定めており、学生の海外派遣については年間2.200人、留学生の受け入れについては1,000人としている。教員構成の国際化もあげており、10年後までに外国人教員が全専任教員の10%、海外大学で学位を取得した日本人教員を含めて大学全体として25%となることを目指すという。

 また、スポーツ振興事業も展開する。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに20人以上の代表選手(中央大学在学生・卒業生)を送り出すこと、5年以内に箱根駅伝5位以内、10年以内に優勝を目指すとした。
《黄金崎綾乃》

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