【高校受験2016】東京都立トップ校は記述力と読解力がカギ…SAPIX中学部

 東京都では、近年公立高校の人気が高く、特に進学指導重点校に注目が集まっている。平成28(2016)年におけるこれらトップ高校の入試予想および、入試当日までのアドバイスなどを、SAPIX中学部 教育情報センター部長の高橋淳氏に聞いた。

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SAPIX中学部 教育情報センター部長、高橋淳氏
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◆入学したいという熱意を答案にぶつける

--入試までのラストスパートに向け、アドバイスをお願いします。

 これまで高校入試に向けて勉強を重ね、努力をしてきた生徒でしたら、その努力を継続し続けることが大切です。努力を維持するためには、体調管理にも気を付けてください。

--入試当日のアドバイスもお願いします。

 努力してきた、勉強してきた量に自信をもつことです。

 そして、試験では「この高校に入学したい!」という熱意をもって取り組んでください。たとえわからない、解ききる時間がない問題があっても、最後まであきらめずにやり通すこと。答えまでたどり着かなくても、過程の記述に評価できる要素があれば点数をもらえる場合もあります。「ここまでわかった」ということをアピールする。そして「受かりたい」という気持ちを答案にぶつけてください。

--受験生の保護者が本番までにやるべきこと、できることはなんでしょう。

 生徒にもよりますが、SAPIX卒業生にアンケートを行ったところ、男子は「何も言わないで見守ってくれた」のがありがたいという意見が多かったですね。逆に、女子は「声掛けが心に響いた」「励まされた」という意見が目立ちました。

 今は入試方式も多様化していますので、情報取集をする、入試関連の書類をとりまとめるといった実務面でサポートを行うのもよいでしょう。暴飲暴食にならないように食事の管理や、睡眠時間の確保など、勉強しやすい環境をつくってあげるのも保護者の大切な役割です。
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《相川いずみ》

教育ライター/編集者 相川いずみ

「週刊アスキー」編集部を経て、現在は教育ライターとして、ICT活用、プログラミング、中学受験、育児等をテーマに全国の教育現場で取材・執筆を行う。渋谷区で子ども向けプログラミング教室を主宰するほか、区立中学校でファシリテーターを務める。Google 認定教育者 レベル2(2021年~)。著書に『“toio”であそぶ!まなぶ!ロボットプログラミング』がある。

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