【中学受験2016】日能研に聞く「私学の魅力と、学校選びのポイント」

 いよいよ大詰めを迎えた2016年の中学入試。日能研に「中学受験は家族の受験である」というテーマで、公立にない魅力を備える私立中学の特徴から、私学を選ぶ際のポイントまでを聞いた。

教育・受験 小学生
日能研本部取締役の茂呂真理子氏
  • 日能研本部取締役の茂呂真理子氏
  • 日能研本部/進学レーダー編集長の井上修氏
  • 日能研子ども未来進学センター センター長の村上健氏
◆家族で「いいね」を共有する

--家族間の対話が大事ですね。

村上氏:大切です。見学会の帰りに感想を言い合うだけでも違いますね。

井上氏:ちょっとした「いいね」を家族で共有してみてください。なぜいいのかということを共有することで、その理由がわかり、学校を探す視点につながります。数を当たるだけでなく、行った後は少しでもメモを残すことで、次につながっていきます。

村上氏:家族間で「いいね」を共有することにより、その後説明会に行った際にも、「自分には合うけれど、家族には合わないだろうな」といった考え方ができるようになります。

井上氏:あとは、ぜひお父さんにも説明会に行ってもらうことが大切です。今は夜に開催する説明会もありますので、会社帰りに行く方もいらっしゃいます。中学受験はどうしても母親と子どもが先行し、父親が取り残されてしまうことがありますので、お父さんもぜひ説明会に行き、「いいね」を共有してみてください。

--受験した卒業生のお話を聞かれることもありますか。

村上氏:日能研では毎年、私学に進学した日能研OBとOGに自分の学校の魅力を伝えてもらうイベントを各地で開催しています。参加した小学生の受験生に、OBやOGたちが自分の進学した学校の授業や魅力について直接話してくれます。必ずしも話すのが得意でない子もいますが、一生懸命魅力を伝えようと頑張っています。「自分も受かったら、ここで話したい」という、縦のつながりも生まれます。

◆入試では「毎日が第一志望」という気持ちで

--新校舎や共学化といった変更も、人気の要素になりますか。

井上氏:共学化、新校舎、大学の名前を冠することは人気要因のひとつにはなりますが、問題はその中身です。たとえば新校舎であれば、どんなコンセプトで作られたかという点が重要です。一例をあげると、桐朋では予算のかかる天文道具について、その必要性を討議した結果立派なプラネタリウムを建設しました。こういったプロセスを経て作られた新校舎というのは、大きな魅力だと思います。

--私学をめざす受験生、家族に向けてのメッセージをお願いします。

茂呂氏:日能研では「毎日が第一志望」という話をしています。入試は、毎回が第一志望だという気持ちで臨み、入った学校での6年間を悔いなく過ごせるようにしてください。

--ありがとうございました。
《相川いずみ》

教育ライター/編集者 相川いずみ

「週刊アスキー」編集部を経て、現在は教育ライターとして、ICT活用、プログラミング、中学受験、育児等をテーマに全国の教育現場で取材・執筆を行う。渋谷区で子ども向けプログラミング教室を主宰するほか、区立中学校でファシリテーターを務める。Google 認定教育者 レベル2(2021年~)。著書に『“toio”であそぶ!まなぶ!ロボットプログラミング』がある。

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