【高校受験2016】埼玉県公立入試では時間の使い方がカギ…スクール21

 埼玉県の入試は、例年3月上旬に入試が行われ、5教科の学力検査と調査書の結果で合否を選考する。2016年(平成28年)公立高校入試について、さらに12月1日に発表された2017年の入試改革について、スクール21入試情報センターの宮川由三所長に聞いた。

教育・受験 中学生
スクール21入試情報センター 所長 宮川由三氏
  • スクール21入試情報センター 所長 宮川由三氏
  • スクール21入試情報センターが独自に作成、配布する「受験必勝マニュアル」。特徴と対策を丁寧に解説しているオリジナルの書だ(中身の一部)
  • スクール21入試情報センターが独自に作成、配布する「受験必勝マニュアル」
  • インタビューに応える宮川氏
  • 「どの生徒もみな印象深い」と語る宮川氏
◆現中2生が迎える学力検査問題の大改革、その概要と対策は

--平成29年度の入試改革が話題ですが、どのように変化するのか教えてください。

 大きな変更点はまず、これまで社会と理科で各40分だった試験時間が各50分へ10分拡大されることです。問題そのもののボリュームに変更はありませんが、これまで応用力を試す問題には手をつけなかった生徒にも、思考力や判断力、表現力を問う問題に着手させ、適切に学力を測ることが目的とされています。

 もうひとつの変更点は、数学と英語の学力検査において、取り組みやすい問題の比率が増やされることです。これまでの学力検査では正答率が1%を切るような難問も出題されていました。そういった問題は、先にお話したとおりこれは解けなさそうだ、と諦めてしまう受験生も多いのです。この点を改善するために、極端に難易度の高い問題を控え、基礎的な学力を問う問題を増やすとしています。

 一方で、この取り組みやすい問題の増加は一部の高校にとってはデメリットにもなり得ます。みな高得点を取ることで、差がつきにくくなってしまうためです。そのため、一部の高校では、検査問題の一部を応用的な内容を含むものに変更できる「学校選択問題」を採用できるようになります。

 学校選択問題を採用するか否かは、2016年3月現在の各学校長に決定権があり、同年3月末に学校選択問題を実施する高校が公表される予定です。また、学校選択問題は県教委が作成し、2タイプのうちからひとつを選択する形式です。どういった問題になるのかは現在、「サンプル問題」として公開されており、一般の生徒や保護者の方でも閲覧できます。スクール21としても、この大改革に関する予想や分析を行っていく予定です。

--ありがとうございました。

 スクール21は埼玉県内に本社を置く小・中学生を対象とする塾。約20年前から採用している「成績向上保証制度」のほか、多人数の授業形式をとる塾でありながら「個への対応」を重視した独自学習トータルシステム「PILOTシステム」を採用。浦和高校・浦和一女・大宮に限定した「県立御三家公開模試」や公開セミナーも実施しており、県内の人気校合格から日々の学習成績向上までひとりひとりにあった指導を行っているという。

◆2016年埼玉県公立高校入試スケジュール
 願書受付:2016年2月19日(金)、22日(月)
 志願変更:2016年2月24日(水)・25日(木)
 学力検査:2016年3月2日(水)
 実技検査・面接:2015年3月3日(木)※実技は芸術系学科など、面接は一部のみ
 合格発表:2016年3月10日(木)
《佐藤亜希》

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