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【センター試験2016】河合塾が概況分析…7科目型文系アップ、理系ダウン

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センター・リサーチ7科目型受験者の得点分布
  • センター・リサーチ7科目型受験者の得点分布
  • 主要科目平均点・受験者数
  • 総合型平均点推移
  • 志願者数・受験者数推移
  • 現役・既卒別志願者数推移
  • 理科基礎受験科目組合せの内訳
 河合塾は2月5日、大学入試情報サイト「Kei-Net」の「入試・教育トピックス」に「2016年度大学入試センター試験概況分析」を掲載した。7科目型受験者の平均点や得点分布は、文系で上昇した一方、理系では下降したという。

 河合塾では、大学入試センターが発表した2016年度大学入試センター試験の実施結果、河合塾のデータなどをもとに2016年度の大学入試センター試験を振り返り、概況としてまとめている。

 2016年度大学入試センター試験の出願者数は前年度比100.8%となる563,768人。受験者数は、前年度比101.2%の536,828人。受験率は、過去最高の95.2%であった。

 2016年3月に卒業する高校生の数が減少の見込みであるのに反し、現役生の出願者は前年度より約7,000人増加。河合塾では、「大学志願率もしくはセンター試験の利用率が上昇していると考えられる。利用率が上昇しているとすれば、私立大のセンター利用の増加に加え、国公立大の推薦・AO入試でセンター試験の成績利用が拡大していることも要因ではなかろうか」と分析している。

 河合塾では、7科目型の平均点を文系型(900点満点)は前年度より5点多い548点、理系型(900点満点)は前年度より5点少ない562点と推定。文系では、「国語」「世界史B」「日本史B」などの文系科目で得点しやすかったことから総合型の平均点は上がった。理系では、受験者が多い「物理」「化学」で難化した影響から平均点は下がった。

 自己採点集計「センター・リサーチ」参加者の7科目型受験者の得点分布によると、文系は平均点の上昇もあり2016年度はやや右(900点方向)にシフト。得点率6割弱となる500点付近が増加し、特に旧帝大を中心とした国公立難関大合格の目安となる8割以上の成績層は前年比116%と大きく増えた。一方、理系の分布は左(360点方向)へシフト。得点率8割以上の高得点者層は約1割減少した。

 新課程に移行した英語、国語、地歴・公民の3教科は、2016年度の大学入試センター試験で大きく傾向が変わることはなかった。ただ、英語のリスニングでは、第4問Bにおいて3人の討論を聞いて質問に答えるという新しい形式の出題があった。地理Bや新課程2年目を迎える数学と理科でも新傾向の出題があったという。

 理科基礎2科目の選択は、前年度と同様に「生物基礎」と「化学基礎」の組合せが約6割を占めたが、「生物基礎」と「地学基礎」の組合せは前年度に両科目の平均点が低かったこともあって減少。前年度に平均点が高かった「物理基礎」と「化学基礎」の組合せが増加した。

 このほか、大学入試センターによると、2016年度の試験中の不正行為は、東京や静岡など5都県でスマートフォンの使用、カンニングペーパーの持込みなど7件あった。受験生7人の成績は、全科目無効とされている。
《奥山直美》

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