【高校受験2016】千葉県公立前期<英語>講評…思考力が問われる問題も

 平成28度千葉県公立高等学校の前期選抜が2月9日(火)、全日制課程の129校209学科で実施された。予定人員22,752人に対し志願者数は39,715人、平均倍率は1.75倍だった。リセマムでは、SAPIX中学部(サピックス)の協力を得て、学力検査の「英語」の講評を速報する。

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2016年度 千葉県公立 前期 英語 講評
  • 2016年度 千葉県公立 前期 英語 講評
 平成28度千葉県公立高等学校の前期選抜が2月9日(火)、全日制課程の129校209学科で実施された。予定人員22,752人に対し志願者数は39,715人、平均倍率は1.75倍だった。リセマムでは、SAPIX中学部(サピックス)の協力を得て、学力検査の「英語」の講評を速報する。この他の教科(全5教科)についても同様に掲載する。

◆<英語>講評(SAPIX中学部 提供)

 リスニング問題、英単語、英文法、英作文、長文読解問題など例年通りの9題構成でした。リスニング問題は、対話の流れを推測する問題やイラストの中から答えを選ぶ問題など、毎年さまざまな出題があります。読解問題の中には、文脈に適した語を補う問題や、英語の質問に英語で答える問題など表現力をはかる出題も含まれます。今年は、答えのつづりを間違えやすい大問4と、英語力だけではなく、思考力も問われた大問6や大問8(2)で得点差がついたと予想されます。
1 リスニング:小問数2
 対話を聞き、その後に続くセリフを選ぶ問題です。紛らわしい選択肢はなく、確実に正解したい問題です。
2 リスニング:小問数2
 文章や対話を聞き、内容に関する質問に絵を選んで答える問題です。大問1同様、取り組みやすい問題です。
3 リスニング:小問数3
 対話を聞き、内容に関する質問の答えを選ぶ問題です。時刻を答える問題では、必要な情報を整理する力が必要です。
4 語彙:小問数4
 ヒントと例文を参考にして、単語を完成させる問題です。今年はつづりを間違えやすい単語の出題が目立ちました。
5 語形変化、並べかえ英作文:小問数5
 単語を適切な形に変化させたり、英文の語を並べかえたりして対話文を完成させる問題です。(3)ではlikeの使い方が正解への鍵となりました。
6 条件英作文:小問数1
 絵を見て、姉妹の間で交わされている会話を20語程度で完成させる英作文でした。状況を把握し、正確かつ簡潔に表現する力が必要です。
7 英文の読解(約330語):小問数6
 2つの文章とプラネタリウムの上映案内に関する資料からなる読解問題です。文章の内容を正確に把握する力が必要です。
8 読解総合(約320語):小問数4
 ある湖で不思議な体験をした女性に関する新聞記事からの出題でした。(2)の英語記述では、本文中の表現を用いつつ主語・動詞に注意して解答しなければならず、難しかったと言えます。
9 対話文の読解(約150語):小問数4
 父と娘の間で交わされる対話文のセリフをそれぞれ4つの選択肢から選ぶ問題です。話の流れを理解できれば正解できる問題です。
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 このレポートは2016年2月10日に速報としてSAPIX中学部により作成されたもの。

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 なお、SAPIX中学部は新小学6年生、新中1~3年生と保護者を対象とした「高校入試分析会2016」を3月12日より順次実施する。東京、神奈川、埼玉、千葉、兵庫の5会場で実施され、各地域の公立高校や難関国私立高校について、数値を交えての具体的な体験談など、地域に合った説明を行う。分析会の参加申込みおよび会場別の実施日程は、SAPIX中学部のWebサイトを確認する必要がある。

協力:SAPIX中学部
《編集部》

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