MKIが上尾市立中央小に無線LAN環境を導入、市内へ知見展開

 三井情報(MKI)は2月18日、埼玉県の上尾市立中央小学校に「MKIマネージドWi-Fi」の実証実験として、無線LAN環境を導入したと発表。期間は1年間で、学年別の無線LAN利用率などを把握することで、タブレット活用の課題を議論するためのデータとして利用される。

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無線LANを活用したタブレットでの授業のようす
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 三井情報(MKI)は2月18日、「MKIマネージドWi-Fi」の実証実験として埼玉県の上尾市立中央小学校に無線LAN環境を導入したと発表。期間は1年間で、学年別の無線LAN利用率などを把握し、タブレット活用の課題を議論するためのデータとして利用される。

 今回の実証実験は、教育現場でのICT導入に取り組んでいる上尾市教育委員会の方針にもとづいたもの。上尾市教育委員会では、これまでも教職員に1人1台のノートPC配布や教室への大型モニターの導入など、段階的に小中学校のICT環境を整備してきた。しかし、2013年度には全小学校のコンピューター教室の端末をノートPCからタブレットへ移行したが、それまでの有線のネットワーク環境ではコンピューター教室以外の場所から校内ネットワークに接続できない状況だったという。

 そこで、MKIは1年間の無線LAN実証実験を提案し、校内にアクセスポイントを設置のうえ、「MKIマネージドWi-Fi」で24時間365日の監視・運用を実現。タブレットを普通教室でも利用できるようになり、教職員と各学年の児童が教育ソフトとタブレットを組み合わせて無線LANを活用する。タブレットを教室外に持ち出して集めた情報を授業に使用したり、児童のタブレットにあらかじめ資料を配信したりすることで、授業の準備・運営を効率化できるようになった。

 また、MKIは上尾市教育委員会と中央小学校に向けて、月次レポートを提供。日ごとの無線LAN使用状況を「見える化」し、学年別の無線LAN利用率などを把握することで、タブレット活用の課題を議論するためのデータとして利用する。上尾市教育委員会では、この実証実験で培ったノウハウを活かし、今後の市内小中学校全体への展開を目指すとした。
《黄金崎綾乃》

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