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【高校受験2016】東京都立高校入試<社会>講評…分析力・記述力が総合的に試される出題

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2016年度 東京都立高校 講評 社会
  • 2016年度 東京都立高校 講評 社会
 平成28年度東京都立高等学校入学者選抜(都立入試)の学力検査が2月24日に実施された。全日制募集人員31,942人に対し最終応募人員は48,119人で、倍率は1.51倍だった。リセマムでは、SAPIX中学部(サピックス)の協力を得て、学力検査の「社会」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても同様に掲載する。

◆<社会>講評(SAPIX中学部 提供)

 例年通り基礎的知識を踏まえた分析力・記述力が総合的に試される出題で、大問数(6題)、小問数(20題)、分野別の問題の順番も変わりませんでした。ただし、論述問題は、4つ出題される形式から2012年以前の3題に戻りました。論述問題は部分点の基準が細かく定められ公表されているため、ポイントがはっきりと書かれていない答案は減点されてしまいます。また、論述問題が減った分、資料・統計を正確に読み取らなければならない問題が増えたことで、全体の難度は昨年並みとなりました。

1、小問集合
 地理分野は北極点を中心とする北半球の地図をもとにした時差の問題でした。東京都立では珍しい地図なので、見方に戸惑った受験生もいたでしょう。歴史分野は例年より難度が高く、日頃の興味・関心で差がつくものでした。

2、世界地理
 第一次産業に関するさまざまな資料をテーマとした問題でした。三大穀物の生産量や、家畜頭数とその地域における宗教との結びつきなど、地理の基礎知識を応用できるかどうかが試されました。

3、日本地理
 第一次・第二次産業に関する資料を題材として、各都道府県の特色を問うものでした。与えられた文章のみから都道府県を判断するのは難しく、文章と資料を対照することで解答を導かなければならないという高い分析力を必要とするものでした。

4、歴史
 交通を題材として、古代から近現代までが広く問われました。年代を答える問題は必要なキーワードに着目できれば解答しやすいものでした。論述問題は地図と文章を比べて考える例年通りの形式で、出題者の意図をくみ取って答えなければならないものでした。

5、公民
 労働基本権や財政・社会保障をテーマとした問題でした。論述問題については、社会保障の給付に関する定番の内容で、2014年にも類似の出題があったため、受験生にとっては取り組みやすかったと思われます。

6、総合問題
 森林と環境保全をテーマとした問題でした。気候と森林面積と木の種類の関係を答えるという分析力を必要とするもの、人口と森林面積の関係を答えるという思考力を試すものなどが出題され、全体的に難度が高い大問でした。
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 このレポートは2016年2月25日に速報としてSAPIX中学部により作成されたもの。

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 なお、SAPIX中学部は新小学6年生、新中1~3年生と保護者を対象とした「高校入試分析会2016」を3月12日より順次実施する。東京、神奈川、埼玉、千葉、兵庫の5会場で実施され、各地域の公立高校や難関国私立高校について、数値を交えての具体的な体験談など、地域に合った説明を行う。分析会の参加申込みおよび会場別の実施日程は、SAPIX中学部のWebサイトを確認する必要がある。

協力:SAPIX中学部
《編集部》

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