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【高校受験2016】東京都立進学指導重点校グループ作成問題<国語>講評

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2016年度東京都立高校 進学指導重点校 グループ作成問題 講評 国語
  • 2016年度東京都立高校 進学指導重点校 グループ作成問題 講評 国語
  • 漢字の読み取り・書き取り
  • 文学的文章
  • 説明的文章
  • 古典を含む文章
  • まとめ
 平成28年度東京都立高等学校入学者選抜(都立入試)の学力検査が2月24日に実施された。リセマムでは、SAPIX中学部(サピックス)の協力を得て、進学指導重点校(日比谷、西、国立、八王子東、戸山、青山、立川)のグループ作成問題について、「国語」の講評を速報する。英語、数学についても同様に掲載する。

◆進学指導重点校グループ<国語>講評(SAPIX中学部 提供)

【漢字の読み取り・書き取り】
 漢字の読み取りは、グループ共通の出題でした。書き取りは、日比谷と国立で1問差し替えがありました。標準的な難度のものを確実に正解することが求められます。文中の意味を考えないと書きまちがえる可能性のある字もありました。

【文学的文章】
 タイプAは少年の視点から父と祖父の姿を描いた話、タイプBはサーカスの綱渡りに魅せられた少年の話ですが、いずれも心情把握や内容、表現の理解に関する問題が出されました。登場人物の様子や会話から心情の機微を読みとれれば、十分対応できます。

【説明的文章】
 昨年は、進学指導重点校のうち4校が、説明的文章を自校作成問題に差し替えましたが、今年もその傾向は変わりません。日比谷や西は記述を出題し続けていますが、これは自分の言葉で表現する力を重視しているからです。抽象度が高く、筆者の意見がつかみにくい文章が選ばれていて、ここでの出来が得点差となったと考えられます。字数制限のある作文は、例年通り主題を適切に理解して論を展開する力や、具体的な根拠を挙げて自分の考えを述べる力が求められています。

【古典を含む文章】
 古典を含む文章は、古文・漢文・短歌・俳句を引用した鑑賞文で、解釈や書き下し文を参照しながら読むタイプのものです。現代語訳がついているので、細かな古典知識がなくても対応できたでしょう。タイプAは江戸時代の詩人・歌人としても有名だった禅僧についての文章、タイプBは平安時代の女流日記についての文章で、設問の中心は内容理解に関するものです。昨年よりも易しくなり、記述問題もなく、この大問で時間的な余裕ができたと思われます。

【まとめ】
 昨年までの進学指導重点校は、文章・設問ともにボリュームがあり、時間的に余裕がないという特徴がありました。今年は、記述の比重が減り、古典を含む文章も易しくなったため、じっくりと問題に取り組むことができるようになりました。また、進学指導重点校のうち4校が、説明的文章を自校作成問題に変えていて、ここで読解力が試されました。
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 このレポートは2016年2月25日に速報としてSAPIX中学部により作成されたもの。

 なお、SAPIX中学部は新小学6年生、新中1~3年生と保護者を対象とした「高校入試分析会2016」を3月12日より順次実施する。東京、神奈川、埼玉、千葉、兵庫の5会場で実施され、各地域の公立高校や難関国私立高校について、数値を交えての具体的な体験談など、地域に合った説明を行う。分析会の参加申込みおよび会場別の実施日程は、SAPIX中学部のWebサイトを確認する必要がある。

協力:SAPIX中学部
《編集部》

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