【高校受験2016】埼玉県公立高校入試<数学>講評…例年に比べ得点が難しい

 3月2日、平成28年度埼玉県公立高校入試が実施された。リセマムでは、スクール21の協力を得て、学力検査の「数学」の講評を速報する。この他の教科(全5教科)についても同様に掲載する。

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2016年度 埼玉県公立高校 講評 数学
  • 2016年度 埼玉県公立高校 講評 数学
 3月2日、平成28年度埼玉県公立高校入試が実施された。全日制普通科の募集人員28,868人に対し、志願者数は35,698人で倍率は1.24倍。リセマムでは、スクール21の協力を得て、学力検査の「数学」の講評を速報する。この他の教科(全5教科)についても同様に掲載する。

◆<数学>講評(スクール21 提供)

 今年は構成に変更がありました。例年では大問3が関数、大問4が図形でしたが、今年はそれが逆になり、大問3が図形、大問4が関数となりました。また記述の問題も、従来は図形からでしたが、今年は関数から出題されました。難易度は例年より高くなりました。

 さらに大問2に難問があったため、アタマから解いていった受験生の中には、そこで時間を取られ、後半の比較的点数の取りやすい問題まで手が回らなかった人もいることでしょう。そうした意味も含め、今年の数学は例年に比べ、点を取るのが難しかったと思われます。

1 小問集合1

 出題内容は例年と大きく変わりませんでしたが、(9)は過去の埼玉県公立入試では、あまり出題されないような問題でした。面食らった受験生も多かったと思います。また、例年通り(11)は説明を書く問題で、書き方に苦労したり、書けなかった生徒も多かったと思います。

2 小問集合2

 (3)は補助線がうまく引けないと、正答にたどり着けない問題でした。(4)は三角錐の体積を求める問題でしたが、高さが見抜きづらく、難関校のレベルでも答えられない受験生がいたと思われます。

3 図形

 この中では(2)が差のつく一問でした。(2)はどの三角形とどの三角形が相似なのかを見抜き、線分比と面積比の関係を使って解く問題でした。ここでは「底辺の比が面積の比」という知識を知っているだけでなく、使いこなせるかどうかが、正答への分かれ道となっていました。

4 関数

 面積が等しくなる点Pの座標を求め、説明する(3)が、難問でした。まず、等積変形を使うというステップ。次に、それをどうやって使うのかを判断するステップ。そして最後に、それを説明するというステップ。こうした3つのステップが必要なため、難関校を受ける受験生でも、差がつく問題となったと思われます。
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 このレポートは2016年3月2日に速報としてスクール21により作成されたもの。

 なお、スクール21は3月5日から27日まで、埼玉県各地で新中1年生から3年生とその保護者を対象とした「平成28年度高校入試報告会」を行う。報告会当日は、平成29年度から大幅に変わる新しい学力検査問題の分析や入試対策などをテーマに、平成28年度入試状況の報告と平成29年度入試展望を解説する。参加は無料で、各会場とも定員に達し次第参加応募を締め切る。申込みはスクール21のWebサイト申込みフォームから、または電話で申し込む。

協力:スクール21
《編集部》

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