熊本市の小中学生「心のケア必要」2,143人…相談体制を整備

 熊本市教育委員会は、熊本地震に伴う児童生徒への心と身体の健康観察調査結果を発表した。カウンセリングが必要と思われる児童生徒は全体の約3.5%にあたる2,143人にのぼる。市教育委員会は児童生徒が相談できる体制を整えるとしている。

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 熊本市教育委員会は、熊本地震に伴う児童生徒への心と身体の健康観察調査結果を発表した。カウンセリングが必要と思われる児童生徒は全体の約3.5%にあたる2,143人にのぼる。市教育委員会は児童生徒が相談できる体制を整えるとしている。

 調査は、熊本地震後の子どもたちの心や身体の状態を把握するため、市立小中学校の全児童生徒6万1,039人を対象にアンケートを実施した。調査期間は学校再開日より5月13日までの間。

 調査の結果、カウンセリングが必要と思われる児童生徒は全体の約3.5%にあたる2,143人にのぼる。

 5月16日より3日間、カウンセリングが必要な児童生徒の多い小中学校(29校)を重点的に、全国から応援の臨床心理士22人を含む27人のスクールカウンセラーを配置する。また、5月23日よりスクールカウンセラーを全中学校に配置し、小学校も含むすべての児童生徒が相談できる体制を整えるとしている。

 さらに、熊本地震に伴い生じた学校教育問題について、保護者からの相談に対応する電話相談窓口「平成28年熊本地震 学校教育緊急ダイヤル」を5月13日より教育委員会内に設置。土・日・祝日を除く午前9時から午後6時まで相談を受け付けている。
《工藤めぐみ》

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