デスモスチルスってなんだ? 海遊館、古代生物に迫る企画展

 海遊館は7月15日~2017年春、古代生物に迫る企画展「デスモスチルスのいた地球 ~謎だらけの古代生物たち~」を開催する。古代生物「デスモスチルス」の謎に迫るほか、人気のイルカやアシカの祖先たちの謎などを紹介する。

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企画展「デスモスチルスのいた地球 ~謎だらけの古代生物たち~」
  • 企画展「デスモスチルスのいた地球 ~謎だらけの古代生物たち~」
  • デスモスチルス (c) 新村龍也・足寄動物化石博物館
  • デスモスチルス (c) 新村龍也・足寄動物化石博物館
  • 「デスモスチルスを知っているか」を京都大学、大阪大学、神戸大学の現役学生に調査
 海遊館は7月15日から2017年春まで、古代生物に迫る企画展「デスモスチルスのいた地球~謎だらけの古代生物たち~」を開催する。古代生物「デスモスチルス」の謎に迫るほか、人気のイルカやアシカの祖先たちの謎などを紹介する。

 企画展開催にあたり、海遊館では京都大学、大阪大学、神戸大学の学生を対象に「デスモスチルス」の認知度を調査。「知らない」と回答した人は84.3%。さらに、海遊館の飼育員でも75%が「知らない」と回答し、名前すら知られていないことが明らかになった。デスモスチルスは実は、中学・高校の地学の教科書に掲載されており、「知っている」と回答した大学生のほとんどが高校時代に地学で学んだと回答したという。

 「デスモスチルス」とは、紀元前3,000万年前から1,000万年前に生息したとされる古代生物で、北海道から島根まで日本各地で化石が発見されている。海苔巻きを並べたような不思議な形状の奥歯を持っていることから、ラテン語で「束ねられた(デスモス)柱(スチルス)」と名付けられた。化石の骨密度は低く、沖合を泳ぐイルカなどに近いが、体の形はカバに似ているとされている。初めて発見されてから100年以上研究されているが、いまだに住み家や食べ物、泳ぎ方、歩き方などが判明していない謎の生物である。

 企画展では、デスモスチルスの化石レプリカの展示やショートムービー、進化を楽しめるデジタルアトラクションなどを実施する。ほかにも、海遊館でも人気のイルカやアシカの祖先たちの謎、ペンギンに似ている絶滅生物「ペンギンモドキ」の謎の紹介や、生きた化石シーラカンスの日本で最初の実物標本の展示も行う。

 企画展「デスモスチルスのいた地球 ~謎だらけの古代生物たち~」は7月15日から2017年の春ごろまで、海遊館エントランスビル4階で開催する。7月16日から8月31日までの開館時間は午前9時半から午後8時(8月11日から15日のみ午前8時半から午後8時半)まで。年内は休まず営業する。9月以降の営業カレンダーはWebサイトで確認できる。

◆企画展「デスモスチルスのいた地球 ~謎だらけの古代生物たち~」
期間:2016年7月15日(金)~2017年春(終了日詳細未定)
会場:海遊館(大阪市港区) エントランスビル4階 企画展示コーナー
※特設サイトは7月13日(水)公開
《外岡紘代》

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