2020年小学校英語が本格化、「対策したい」母親は半数以上

 2020年度から小学5・6年生では英語が教科化することに賛成の母親は63.6%にのぼり、2020年度に小学5・6年生になる子ども(現在の小学1・2年生)がいる母親の50.3%が教科化に向けて「対策したい」と考えていることがジャストシステムの調査で明らかになった。

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2020年度に小学5・6年生になる子どもの対策状況
  • 2020年度に小学5・6年生になる子どもの対策状況
  • 英語学習の取組み状況
  • 英語学習の取組み状況(学年別)
  • 英語学習の形態
  • 中学3年時点の英語習得目標
  • オンライン英会話で学習する理由
  • オンライン英会話スクールの決め手
  • 2020年夏、東京に訪日外国人が増えることと英語学習の関連性
 2020年度から小学5・6年生では英語が教科化することに賛成の母親は63.6%にのぼり、2020年度に小学5・6年生になる子ども(現在の小学1・2年生)がいる母親の50.3%が教科化に向けて「対策したい」と考えていることがジャストシステムの調査で明らかになった。

 「子どもの英語学習に関する実態調査」は、年少から小学6年生の子どもがいる20代から40代の母親1,102名を対象に、ネットリサーチサービス「Fastask」を利用して実施。現在の英語学習状況や、英語習得目標、2020年から小中学校の英語授業が変わることなどについて調査した。調査期間は9月2日・3日。

 現在、家庭内および習い事で英語学習に取り組んでいる子どもがいる世帯は33.1%。学年別に見ると小学4年生の46.7%がもっとも多かったが、年少クラスでも32.1%が英語学習に取り組んでおり、学年による大きな差は見られなかった。

 学習形態でもっとも多かったのは「英会話・英語の専門スクール」で38.6%。ほかには「学習塾や公文で英語を学習」24.4%、「通信教育の英語教材(タブレット教材を含む)」20.2%、「オンライン英会話(Skype英会話を含む)」8.5%などがあった。

 子どもにオンライン英会話で学習させている理由は、80.0%が「通学時間を短縮でき、ほかの習い事と調整しやすい」と回答。オンライン英会話スクールを選ぶ決め手は、「キッズ専門の講師がいる」「1人のアカウントで、家族も追加料金なしで受講できる」「マンツーマン形式」が、いずれも53.3%でもっとも多かった。

 新学習指導要領により2020年度から小学校での英語授業が大きく変わることを、改訂内容も含めて知っている母親は24.4%だったが、2020年度から「小学5・6年生で英語が教科になる」ことに賛成の母親は63.6%、「小学3・4年生で外国語活動の授業が増える」ことに賛成の母親は68.0%と、おおむね受け入れられていた。

 2020年度に小学5・6年生になる子ども(現在の小学1・2年生)がいて学習指導要領が改訂されることを知っている母親のうち、英語の教科化にあたり「対策したい」と考えている世帯は50.3%と半数以上。「すでに対策を始めている」という世帯も6.4%あった。また、事前に習得させておきたいことの1位は「英語のヒアリング力」だった。

 英語学習をさせている母親のうち、中学3年生時点の目標レベルとして「英検準2級以上」を望んでいるのは約4割。中学卒業時の目安である英検3級よりも高い目標を掲げている母親が多かった。また、英語学習をさせていて首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)に住んでいる母親の31.9%が、2020年の東京オリンピック開催による訪日外国人数の増加を意識しており、それまでに目標とする習得レベルは「道を聞かれてスムーズに答えられる」36.8%がもっとも多かった。
《外岡紘代》

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