出生数は100万5,677人、30-49歳の年齢層で増加

 厚生労働省は9月8日、平成27(2015)年の人口動態統計(確定数)の概況を公表した。出生数は、前年より2,138人多い100万5,677人で、5年ぶりに増加した。母親の年齢別では、30~49歳で出生数が増え、第1子の出生数も上昇した。

生活・健康 その他
 厚生労働省は9月8日、平成27(2015)年の人口動態統計(確定数)の概況を公表した。出生数は、前年より2,138人多い100万5,677人で、5年ぶりに増加した。母親の年齢別では、30~49歳で出生数が増え、第1子の出生数も上昇した。

 人口動態調査は、出生・死亡・婚姻・離婚・死産という人口動態事象を把握し、人口および厚生労働行政施策の基礎資料を得ることが目的。調査期間は平成27年1月1日~12月31日。

 出生数は、前年比2,138人増の100万5,677人。平成22(2010)年以来、5年ぶりの増加となった。母親の年齢別にみると、30~49歳の年齢層で出生数が増加。このうち、「30~34歳」がもっとも多い36万4,870人、ついで「25~29歳」26万2,256人、「35~39歳」22万8,293人であった。

 出生順位別に出生数をみると、「第1子」は前年比3,886人増の47万8,082人、「第2子」は前年比1,538人減の36万3,225人、「第3子以上」は前年比210人減の16万4,370人だった。母親の年齢と出生順位を併せてみると、30~44歳では「第1子」「第2子」「第3子以上」のいずれも前年より増加していた。

 このほか、死亡数は前年比1万7,440人増の129万444人。死因の1位は、悪性新生物で、死亡総数の28.7%を占めた。2位は心疾患、3位は肺炎。出生数と死亡数の差となる自然増減数は、前年比1万5,302人減のマイナス28万4,767人となり、9年連続でマイナスかつ減少となった。

 乳児死亡数は、前年比164人減の1,916人。明治32年の調査開始以来初めて2,000人を下回り、過去最少となった。乳児死亡率も前年比0.2ポイント減の1.9で、過去最少であった。死産数は、前年比907胎減の2万2,617胎。

 婚姻件数は、前年比8,593組減の63万5,156組。離婚件数は、前年比4,108組増の22万6,215組であった。
《奥山直美》

【注目の記事】

編集部おすすめの記事

特集

page top