ヒントは本郷の商店街、子どもの探究学習がカードゲーム化

 東京都文京区にある探究創造型学習塾「a.school」で学ぶ小学生と中学生の計4名は、地元の「本郷のまち」について探究型学習を重ね、商品化したカードゲームを12月11日に東京ビックサイトで開催される「ゲームマーケット2016秋」で発表する。

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接客の匠
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 東京都文京区にある探究創造型学習塾「a.school」で学ぶ小学生と中学生の計4名は、地元の「本郷のまち」について探究型学習を重ね、オリジナルのカードゲームを商品化した。カードゲームは、12月11日に東京ビックサイトで開催される「ゲームマーケット2016秋」で発表予定。

 「a.school」の子どもたちは、「本郷のまち」について約4か月かけて探究型学習を重ね、商店街をインタビューする中でゲーム作りのヒントを得たという。探究結果から「社会に向けて発信したい」メッセージをカードゲームにして表現した。7月21日に行われた「探究創造フェス」で優秀賞を受賞した4作品の開発を進め、クラウドファンディングの支援を受けながら商品化した。「ゲームマーケット2016秋」では、開発者である子どもたちが、着想の原点や実現までの経緯を説明しながら、カードゲームの実演・販売をする。

 中学1年年生の男子生徒による「接客の匠」は、商店における「接客」に興味を持ち制作された。「店舗接客」と「WEB接客」の特徴を生かして売り上げを伸ばす接客バトルゲーム。「和札」は、和菓子の種類の多さに驚いた小学4年生の女子児童が制作。1つ1つ手書きで丁寧に描かれた色とりどりな和菓子が目にも楽しいカードゲームで、花札に捻りを加えた独自のルールも俊逸だという。

 まちの職人の仕事愛に強い関心を抱いた中学3年生の男子生徒が制作した「職人トレジャー」は、究極のどらやきを作るために、最上の豆、職人、水、機械などを交渉しながら集めるゲーム。「老人集め様」は、小学5年生の男子児童が、1人暮らしの老人と大学生が一緒に住む「ひとつ屋根の下プロジェクト」について知ったことがきっかけとなり制作。老人と大学生が一緒に暮らすことの楽しさや難しさを表現した。

 「a.school」によると、子どもたちは、考える、探求する、創り出す、協力する、発信する力などを座学だけではなく、社会に出て試行錯誤の過程で身につけたという。

◆ゲームマーケット2016秋
日時:2016年12月11日(日)10:00~17:00
入場料:1,000円(税込・会場マップ 入場チケット付き)
※小学生以下は保護者同伴で入場無料、中学生および高校生は学生証の提示で無料になる
《池野サキ》

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