【高校受験2017】東京都立高校入試<英語>講評…リスニングで記述が1問減

 リセマムでは、SAPIX中学部(サピックス)の協力を得て、学力検査の「英語」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても同様に掲載する。

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【高校受験2017】東京都立高校入試<英語>講評…リスニングで記述が1問減
  • 【高校受験2017】東京都立高校入試<英語>講評…リスニングで記述が1問減
 平成29年度東京都立高等学校入学者選抜(都立入試)の学力検査が2月24日に実施された。全日制募集人員31,995人に対し最終応募人員は48,152人で、応募倍率は1.50倍だった。リセマムでは、SAPIX中学部(サピックス)の協力を得て、学力検査の「英語」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても同様に掲載する。

◆<英語>講評(SAPIX中学部 提供)
 リスニング問題で、記述が1問減少。

[1]リスニング問題:小問数5
 問題Aと問題Bに分かれています。問題Aは例年通り、男性・女性による3つの短い対話文で、質問が1つずつあり、適切な英文を選ぶ形式でした。問題Bは例年、2問とも読まれた質問に対して英語で記述する形式でしたが、そのうち1問が適切な英文を選ぶ形式に変わりました。

[2]資料の読み取り(約465語):小問数4
 昨年より総語数は増えましたが、形式は例年通りでした。設問1と設問2は図表をともなう対話文でした。それぞれ2か所の空所にあてはまる語句の組み合わせを選ぶもので、平易な問題でした。設問3では160語程度のEメールの内容に関する選択問題と、そのメールに返事を送る英文記述が出されました。英文記述は与えられた条件に従い、英文を3つ書くもので、最も高い配点です。この英作文は高得点を狙いたい設問でした。

[3]対話文の読解(約400語):小問数7
 3人の日本人高校生と、1人のロンドンからの留学生が、「役割」について語り合う内容でした。本文中にある下線部の詳細が多く問われました。問7は英文の空所に入る語句を選ぶ形式で、昨年は日記でしたが、今年は友人に送ったEメールでした。総語数は昨年より減りましたが、問題の難度は昨年並みでした。

[4]物語文の読解(約640語):小問数7
 学校で英語クラブに所属する高校生が、留学生の歓迎パーティーを開いた際に持ち寄った手作りのお菓子を通じて、異文化理解の重要性を学んだ物語文でした。設問のすべてが内容に関するものであり、話の流れや登場人物の感情を詳しく把握する必要がありました。本文の流れに沿って4つの英文を並べかえる問2は、選択形式から順番をすべて答える形式になったため、難度が上がりました。
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 このレポートは、2017年2月25日に速報としてSAPIX中学部が作成したもの。

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 SAPIX中学部では、新小学6年生、新中学1・2・3年生とその保護者を対象に、「高校入試分析会 地域別入試概況(東京・神奈川・埼玉・千葉・関西)」を3月11日(土)より順次実施する。2017年入試の概況やトピックス、また、来春の入試について地域別に説明する。3月22日(水)には「志望校別データ分析(都立日比谷・西高)」を実施し、両校の出題傾向や対策のほか、合否を分けた科目などについて、データに基づいた内容を解説する。詳細、申込方法はSAPIX中学部Webサイトにて確認できる。

協力:SAPIX中学部
《編集部》

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